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狂気 -告白-
2023年、新年早々激シリアス映画を家族で見た。
2010年に松たか子主演で公開された【告白】は湊かなえが原作の映画だ。
とある中学校で教師を務める森口悠子が自分が担任を持つクラスの生徒に愛娘を殺害され、事故死として処理されたものの他殺であることを公表せず、じわじわと外側から復讐するミステリー作品である。
開始15分、森口は生徒に自分の娘を殺されたことを告白する。
名前を公表しなかったものの、明らかに生徒を誰もが特定出来る話しぶりだった。
思わずこれで映画が終わってしまうんじゃないか?と思う程には飲み込まれたし、既に話がモリモリだった。
この映画はとにかく狂気、サイコ。
思わず鳥肌が立った。
森口の淡々とした話し方、復讐のやり口、周りから固めていく様があまりにも恐ろしかった。
画面の色味も不気味さを増長させていたように思う。
メインキャストの1人に委員長役の橋本愛が居るのだが、彼女はこのタイプの作品が良く似合う。
どこかミステリアスに感じる儚げの美少女、何より演技が私好み。
彼女が森口に当てた手紙で語られる"告白"は彼女の心だったのだろう。
森口は愛娘を殺され、犯人は結局自らの手によって大切な人を失うことになる。
因果応報。
自分の行いは良くも悪くも必ず返ってくるものなのだ。
もしもある日、大切な人が自分の元から居なくなったとしたら、それが公にはされないが殺害されたのだと気づいたのだとしたら、どうやって復讐してみせようか。
ふとそんなことを考えてしまうような作品だった。
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