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映画『ルディ・レイ・ムーア』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:ルディ・レイ・ムーア
原題:DOLEMITE IS MY NAME
製作年:2019年 アメリカ
監督:クレイグ・ブリュワー

映画『ルディ・レイ・ムーア』は、

スターを夢見る中年男のルディが”ドールマイト”としてブレイクし、映画製作に乗り出す姿を描いたコメディ映画です。

実在の主人公ルディを演じるのは、1980~90年代に圧倒的な人気を誇ったエディ・マーフィー。近年は低迷していたエディですが、これは会心の出来!

キャスト

・エディ・マーフィ(ルディ・レイ・ムーア)
レコードショップで働くミュージシャン志望の中年男性

・ウェズリー・スナイプス(ダーヴィル・マーティン)
映画「ローズマリーの赤ちゃん」に端役で出演していた役者

・キーガン=マイケル・キー(ジェリー・ジョーンズ)
映画監督

・ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(レディ・リード)
コメディアン仲間

映画『ルディ・レイ・ムーア』の見どころと感想

Netflix

1970年代のLA。スターになりたいがパッとしないまま中年となったルディ。
舞台に立っても歌うことはかなわず、前座としてトークで笑いを取ることでアピールし続けていました。

そんなある日、ホームレスの男の語りをヒントに”ドールマイト”というキャラを生み出したルディは、ド派手な衣装と下品なネタで人気を博すようになります。

これに気を良くしたルディは、舞台音源をレコードにすることに。「下品で売れない」と、レコード会社からはそっぽを向かれ、ならば、と手売りで売りさばき、レコードは大ヒット。成功を手にしたルディが次に乗り出したのは映画製作でした。

白人が作ったコメディ映画がちっとも面白いとは思えないルディは、自分たちが楽しめる映画を作ろうと立ち上がります。音楽も、笑いも、お色気も満載の黒人のため映画『ドールマイト』をー。

評)あのエディ・マーフィーが帰ってきた!!

『ビバリーヒルズコップ』や『大逆転』などで一世を風靡していたエディ・マーフィー。早口で、押しが強くて、ちょっとお下劣で、どこか切ないエディがルディの物語を借りて帰ってきました。

白人文化におもねることなく、ブラックカルチャーを作り上げていこうとする姿は痛快そのものです。

エディのほか、注目は映画監督役のキーガン=マイケル・キー。

ジョーダン・ピール(映画『ゲットアウト』の監督)とともにコメディ番組のメインキャストを務めた人気コメディアンのキーガンは、ジェームズ・フランコ主演の『ウェディング・バトル アウトな男たち』でも、主人公の相棒グスタフを好演。一度見たら忘れることができない男、キーガンです。

そして、自分の夢をかなえる映画作り、で思い出すのはこの映画。

どちらも全てかけて作った映画が一度は酷評されるんですが、映画作りの裏側って映画の出来がどうあれ、とても面白いんですよね。むしろ一般受けしない映画だからこそ作り手の妙なこだわりや偏愛にあふれていて面白いのかもしれません。

エディ・マーフィーの完全復活映画『ルディ・レイ・ムーア』はNetflixでどうぞ。


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