
映画『ワインは期待と現実の味』(2020年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:ワインは期待と現実の味
原題:Uncorked
製作年:2020年 アメリカ
監督:プレンティス・ペニー
映画『ワインは期待と現実の味』は、
家業のBBQ店を継がず、ワインソムリエになりたい息子と反対する父のストーリーです。
数多あるワイン映画の中で”ワインを造る”のではなく、”批評する”ソムリエ(を目指す)という設定が面白い。このめずらしも見どころの1本です。
キャスト
・マムドゥ・アチー (イライジャ)
ソムリエになりたい青年
・コートニー・B・ヴァンス -(ルイス)
イライジャの父 地元で人気のBBQレストランを経営
・ニーシー・ナッシュ (シルヴィア)
イライジャの母
映画『ワインは期待と現実の味』の見どころと感想

アメリカ南部テネシー州のメンフィス。ワイン販売店でアルバイトをしながら父ルイスの経営するBBQレストランを手伝うイライジャ。
父は店を継いでほしいと願っていますが、イライジャの希望はワインソムリエになること。が、これまでも何をしても長続きしなかったイライジャは、自身の夢にさえも思いきることができません。
そんなある日、ワイン店を訪れた女性ターニャと親しくなるイライジャ。
そのターニャに後押しされ、ワインソムリエの専門学校に通い始めるイライジャですがー。
評)オーソドックスな父子話を、キャラと設定で見事に”味変”
”夢追い系”の主人公にしては随分煮え切れないイライジャ。
彼女や母親に背中を押してもらって専門学校に通い始め、やがてパリに行くことに。
が、資金繰りや勉強、実習で何かと挫折してしまうイライジャ。見ていてちょっとイラついてくるのですが、そうそう簡単にシャキッとなるもんじゃない。そんなキャラがイイんです。
ストーリーは父と息子の関係修復というオーソドックスなもの。そこにHIPHOP音楽や仲間とのジョークの効いた会話とイライジャの煮え切れなさが絶妙な調和を成しているのも見どころです。アメリカ南部に育った父のストーリーもグッとくるものが。そして母もー。
産地、品種ほかワインネタも豊富。イライジャを演じるマムドゥ・アチーのワインの飲み方がとてもきれいです。
イライジャが目指す資格はとても難しいもので、いきなりそこを目指さんでも……、とは思いますが、なぜそこまでしてソムリエになりたいのか、ワイン好きならわかるかもしれない映画『ワインは期待と現実の味』
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