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映画『ホテル・エルロワイヤル』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:ホテル・エルロワイヤル
原題:Bad Times at the El Royale
製作年:2018年 アメリカ
監督 :
ドリュー・ゴダード

映画『ホテル・エルロワイヤル』は、

1969年、カリフォルニア州とネバダ州の州境の上に立つさびれたホテル「エルロワイヤル」を舞台に、そこに集まった7人の男女の驚愕の正体とホテルに隠された秘密を描いたホラーサスペンスです。

時代のエッセンスを織り交ぜたシニカルでスタイリッシュな作風は、好きな人にはドハマ必至の1本です。

キャスト

・ジェフ・ブリッジス(ダニエル・フリン)
ホテル・エルロワイヤルの宿泊客 神父

・シンシア・エリヴォ(ダリーン・スウィート)
宿泊客 歌手志望

・ダコタ・ジョンソン(エミリー・サマースプリング)
宿泊客

・ジョン・ハム(ララミー・シーモア・サリヴァン)
セールスマン

・ケイリー・スピーニー(ローズ・サマースプリング)
エミリーの妹

・ルイス・プルマン(マイルズ・ミラー)
ホテルの支配人

・クリス・ヘムズワース(ビリー・リー
カルト教団の教祖

映画『ホテル・エルロワイヤル』の見どころと感想

正体不明の男がホテルの1室の床を剥がし大量の現金を隠しています。が、その直後にその男は射殺。

そして、数年後の1969年、このホテルを訪れる面々。神父のフリン、同じく宿泊予定の女性ダーリン、掃除機のセールスマンのサリヴァン、少し遅れて到着したエミリー。4人は若き支配人マイルズからキーを受け取りそれぞれの部屋に向かいます。

が、このホテルは各部屋に盗聴器が仕掛けられており、さらにマジックミラー越しに各部屋が覗ける隠し通路がー。彼らの正体も徐々に明らかになります。

床下の現金を回収に来た者、世紀の大事件の真相を追うFBI捜査官、カルト教団から逃げて来た者、そして若き支配人の正体とはー。

評)尻上がりに面白くなる展開が最高で最狂

この映画、序盤はかなり見づらいんですよ。素性のよくわからない面々が思わせぶりな会話を続け、盗聴器やマジックミラーといったただならぬ仕掛けと突然のバイオレンス。

「もしかしたら苦手な映画かもー」と思っていたら、それぞれの正体が明らかになるにしたがってどんどんおもしろくなる! そうよね、ジェフ・ブリッジスが神父ってヘンでしょ。宿泊客同士バトルを繰り広げたり、手を取り合ったりしながら、それぞれの目的を達成したかに見えたそのとき!

ビリーが、クリス・ヘムズワースが上半身もあらわに登場するわけです。ビリーは全員を拘束し「死のルーレット」を開始。時代を考えるとビリーがチャールズ・マンソンを模していることは明らかです。さらに前半から「フーバー長官」とか「フィルムがー」「あの人物がー」と匂わせが過ぎる一件はJFK絡みのことでしょう。

この「エルロワイヤル」のモデルになったのは「Cal Neva Lodge & Casino」という実在のホテル。一時期は歌手のフランク・シナトラがオーナーだったことでも知られており、シナトラはこのホテルでケネディ兄弟の情事のバックアップをしていたともー。そしてベトナム戦争。

1960年代のアメリカの闇だらけのストーリーの中に光をもたらす、シンシア・エリヴォの歌声も必聴、必見の映画『ホテル・エルロワイヤル』をぜひ。


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