
映画『意表をつくアホらしい作戦』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:意表をつくアホらしい作戦
原題:A Futile and Stupid Gesture
製作年:2018年 アメリカ
監督:デヴィッド・ウェイン
映画『意表をつくアホらしい作戦』は、
70年代の風刺雑誌ナショナル・ランプーンの創始者ダグラス・ケニーの半生を描くコメディです。
ポップカルチャーやコメディに込めた抵抗と破壊の精神とは。語り部の設定がまさに意表をつく。してやられたり。ドーナル・グリーソンの黒メガネ萌えの1本です。
キャスト
・ウィル・フォーテ(ダグラス・ケニー)
雑誌『ナショナル・ランプーン』の創始、運営者
・ドーナル・グリーソン(ヘンリー・ベアード)
ケニーの友人 『ナショナル・ランプーン』を共に手掛ける
・マット・ウォルシュ (マッティ・シモンズ)
出版社社長
映画『意表をつくアホらしい作戦』の見どころと感想

1970年、ダグラス・ケニーは大学時代からの友人ヘンリー・ベアードとコメディ雑誌『ナショナル・ランプーン』を創刊。大企業を風刺するきわどい内容で人気を博し、ケニーはラジオの世界にも進出します。
1978年に脚本を担当した映画『アニマル・ハウス』が大ヒット。が、その一方でケニーの薬物への依存は深刻なものとなっていきー。
評)70年代のカオスなアメリカ社会を再現
実在の人物を描くこの映画。1人の初老男性の語りで話が進んでいきます。
主人公ダグラス・ケニーや雑誌『ナショナル・ランプーン』を知らないと細かところはわからないまでも、70年代80年代の雰囲気は充分に楽しめるものです。いや、むしろ知らないほうが”仕掛け”に上手く引っかかるかも。ジョン・ベルーシやビル・マーレイなどの大物が『ナショナル・ランプーン』の出身だったというのも興味深い。
既存のカルチャーや閉塞的な社会の価値観を破壊する若者のエネルギーが、ポップカルチャーとして昇華した時代。細かいカット割りや場面転換、雑誌やラジオとリンクさせた凝った作りが、この時代のアメリカ社会のカオスな雰囲気を再現しています。
映画は『ナショナル・ランプーン』の成功と、その裏にある友情(相棒ヘンリーを演じるドーナル・グリーソンの黒メガネが超イイんです!)を描きながら、ライバルとなる『サタデー・ナイト・ライブ』の台頭や映画『アニマル・ハウス』の製作へと進んでいきます。
で、このケニーの怒涛の半生を私たちに語って聞かせているのは誰なのか。
映画『意表をつくアホらしい作戦』ぜひ。
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