映画『マクマホン・ファイル』(2020年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『マクマホン・ファイル』は、
病に倒れた父の代わりに中南米での武器取引に関わることになった一人の女性ジャーナリストの物話です。そこにはアメリカ政府が絡む思わぬ陰謀がー。
アメリカ人女性ジャーナリスト、ジョーン・ディディオンの同名小説の映画化作品です。
キャスト
・アン・ハサウェイ(エレナ・マクマホン)
ジャーナリスト バツイチ
・ベン・アフレック(トリート・モリソン)
政府関係者
・ウィレム・デフォー(リチャード・ディック・マクマホン)
エレナの父 エレナが幼い頃に離別
・ロージー・ペレス(アルマ・ゲレロ)
エレナの同僚
映画『マクマホン・ファイル』の見どころと感想
1982年、中米ニカラグアで市民虐殺の取材をしていたジャーナリストのエレナ。エレナは中米の反共ゲリラ「コントラ」にアメリカ政府が武器提供をしている事実をつかむが、現地での取材は政府の圧力によって中断。以後、中米での取材の機会が与えられず報道記者として活動しています。
そのエレナのもとに、エレナが子どもの頃に家を出た父リチャードから連絡が入ります。過去にわだかまりを持つエレナですが、リチャードが病に倒れ入院したと聞き病院へ。そこでリチャードからある「取引」に関する仕事を頼まれます。
怪しい仕事と思いつつも、この「取引」はかつて取材した中南米での武器の取引に関することではないかと思い引き受けることにー。
違法にニカラグアに渡ったエレナはリチャードの仕事を代行します。が、報酬を受けられず帰国の手段も絶たれてしまう。そんなときに新聞で知った父の訃報。
そして、帰国を手助けするというアメリカ政府関係者のモリソンが現れます。が、そこにはある陰謀がー。
評)原作者ジョーン・ディディオンのジャーナリスト観を汲んだとしてもー
エレナの「ジャーナリスト魂」を理解しなければ、ちっともピンとこない話なんですね、コレ。いくら取材のチャンスとはいえ、ひとりで中南米に、しかも違法に、しかも長らく疎遠だった父の怪しい仕事がらみで行くかね、と。
が、そこは原作者はジョーン・ディディオン。
ニュー・ジャーナリストの一人として小説やドキュメンタリー、夫とともに映画脚本を手掛けてきたジャーナリストの思いを主人公エレナに反映させたのでしょう。
にしても、モノローグ多めの意味深なシーンの連続に、こちらの視聴者魂が、ね。いつもはド派手なアン・ハサウェイが、この映画では地味に奮闘している一方、ベン・アフレックの「いかにも」な存在感にモヤモヤ。
そんなモヤモヤを一掃しようと原作を読んだけれど、これがまた映画以上にー。
この映画を楽しむには、ジョーン・ディディオンの世界観と、当時のアメリカの政治、軍事情勢について下調べが必要かも。
映画『マクマホン・ファイル』は、Netflixでどうぞ。
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