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映画『アンテベラム』(2020年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:アンテベラム
原題:Antebellum
製作年:2020年 アメリカ
監督:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ

映画『アンテベラム』は、

現代と南北戦争時代のアメリカを舞台にしたネタバレ厳禁のスリラー映画です。

映画『ゲットアウト』『アス』のプロデューサーが製作を務めた、まさに「やられた、そういうことか!」の1本です。繰り返しますが、ネタバレ厳禁です。

キャスト

・ジャネール・モネイ(ヴェロニカ・ヘンリー/エデン)
社会学者/アメリカ南部の綿花工場の黒人奴隷

・エリック・ラング(ブレイク・デントン/彼)

・ジェナ・マローン(エリザベス)

・ジャック・ヒューストン(ジャスパー司令官)

・キアシー・クレモンズ(ジュリア)
女性奴隷

・ガボレイ・シディベ(ドーン)
ヴェロニカの友人

映画『アンテベラム』の見どころと感想

(C)2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

南北戦争前夜のアメリカ南部、ルイジアナ州。綿花農場の劣悪な環境で働く黒人奴隷たち。脱走を試みたものの失敗し殺害されるものや、協力者として制裁を受けるものたちが。

そこに一人の新しい女性奴隷ジュリアが連れてこられます。ほどなくジュリアは妊娠していることがわかりますが白人らの暴行によって流産。この一部始終を知ったエデンはー。

一方、現代のアメリカ。人種差別研究を専門とする社会学者ヴェロニカ・ヘンリーは著書の出版記念イベントの後、友人たちとディナーへ。が、その帰り道何者かに襲われー。

評)ネタバレ厳禁! 真相がわかったときのミスリードされた快感

なるほど、これはネタバレ禁ですよ。あらすじとしてもこれ以上のことは書けません。

舞台となるのは現代と南北戦争時代のアメリカ。特に南北戦争時代の描写には、その時代を描いた過去の映画へのインスパイアが仕込まれているので、そうした作品を見ている人ほどミスリードされやすいかもしれません。

お気に入りの女性奴隷に手を出す農場主。そのことを苦々しく思う冷酷な妻に私は映画『それでも夜は明ける』を思い出さずにはいられませんでした。『それでもー』で描かれていた、農場に連れてこられる黒人の中には北部の自由黒人もいたという話にー。してやられました。

さらに現代のパートでも随所に人種差別をめぐる違和感。映画『ゲットアウト』的なー?

この手の映画はネタバレした後のバタバタ感が残念なことも多いのですが、この映画は冗長になり過ぎることなく手際よく収められています。106分という短尺も好感。

映画『アンテベラム』 絶対にネタバレなしでご覧ください。


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