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映画『15年後のラブソング』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:15年後のラブソング
原題:Juliet, Naked
製作年:2018年 アメリカ・イギリス
監督:ジェシー・ペレッツ

映画『15年後のラブソング』は、

伝説のロックスターと彼を崇拝する恋人との三角関係を描くロマコメです。
ニック・ホーンビィ(『ハイ・フィディリティ』『アバウト・ア・ボーイ』)の小説を映画化。何かが起こりそうで、起きなさそうで、起きてほしいような、ほしくないような、リアルな心模様を映します。

キャスト

・ローズ・バーン(アニー・プラット)
郷土史博物館の経営者

・イーサン・ホーク(タッカー・クロウ)
米国の元ロックスター

・クリス・オダウド(ダンカン・トムソン)
アニーのパートナー タッカーに心酔

・アジー・ロバートソン(ジャクソン)
タッカーの幼い息子

映画『15年後のラブソング』の見どころと感想

(C)2018 LAMF JN, Ltd. All rights reserved.

イギリスの港町サンドクリフで郷土博物館を経営するアニー。恋人ダンカンとの生活は安定しているものの少々マンネリ気味で将来の不安も。一方、ダンカンは表舞台から姿を消した伝説のロックスター、タッカー・クロウに夢中です。

そんなある日、タッカーの未発表アルバム『Juliet, Naked』の出来をめぐって2人は口論に。気がおさまらないアニーはダンカンが運営するファンサイトにアルバムの酷評を投稿します。

数日後、アニーのもとに投稿を見たタッカー本人からメールが。そのメールがきっかけとなりー。

評)何かが起きそうで、起きなさそうで、起きなくてもいいと思える

時が経ち見事にオッサンになった伝説のロッカー、タッカー・クロウ。なかなかのダメ男で腹違いの子が何人も(幼い息子ジャクソン君、めちゃくちゃカワイイ!)いて、疎遠となった娘にもうすぐ孫が生まれると知って驚きます。放蕩三昧で親としての責任を果たしてこなかったタッカーが、親としてできることがあるのか。

一方、亡き父の事業を受け継ぎ安定した生活を送るアニー。が、自分の人生、このままでいいのだろうかという不安も。

この2人の出会いは何かを起こしそうで、起きなさそうで。ドラマチックなことが起きてほしいような、いやそんなことはちょっと面倒だし、怖いし、起きなくてもいいような。

ストーリーは盛り上がりに欠けるものの、だからこそ登場人物たちの人間味が引き立っています。

タッカーを演じるのはイーサン・ホーク。この手の役は手練れたもので、ほどよいくたびれ具合がほぼジェフ・ブリッジスです。(同じ元ミュージシャンものの映画『クレイジー・ハート』もおすすめ)

もう若くないと悩むアニーにローズ・バーン。同じホーンビィ原作の映画『ハイ・フィディリティ』を彷彿させる音楽オタクのダンカンにクリス・オダウド。このマンネリカップルのやりとりにはニヤリとさせられます。

ロマコメではあるものの、変に恋愛、恋愛していないところも好感。(いかにも”ロマコメ”な邦題は好感はもてませんがー)

映画『15年後のラブソング』、ぜひ。


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