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映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ

映画タイトル:ファナティック ハリウッドの狂愛者
原題:The Fanatic
製作年:2019年 アメリカ
監督:フレッド・ダースト

映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』は、

トラボルタがアクションスターの狂信的なファンを演じるスリラー映画です。

見どころはトラボルタの役作り、と言いたいところですが、キャラもストーリーも無理くりで崩壊寸前。第40回ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞を受賞した珍作です。

キャスト

・ジョン・トラボルタ(ムース)
ハリウッドの売れない大道芸人

・デヴォン・サワ(ハンター・ダンバー)
ムースが熱狂的に憧れる人気役者

・アナ・ゴーリャ(レア)
ムースの知人 パパラッチ

映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の見どころと感想

(C)BILL KENWRIGHT LTD, 2019

ハリウッドの路上でパフォーマンスをするが一向に人気の出ないムース。そんな彼が憧れてやまないのがアクション俳優のハンター・ダンバーです。

しかしサイン会でハンターに邪見にされたことをきっかけに、ムースの行動は暴走し始めます。

知人のレアに教えられたアプリを使ってハンターの自宅を特定。ファンレターを準備しハンター宅に向かいますが、途中でハンターと息子に遭遇し、ここでも冷たくあしらわれます。

が、ムースの衝動は止まらず、ついにハンター宅に侵入。居合わせた家政婦に発見され一度は退散するのものの再び侵入。今度も家政婦に発見されもみ合いになりー。

その後もハンターの留守中に潜入を繰り返しプライバシーを覗き見するムース。そしてハンターと直接対峙することとなったムースはー。

評)あの『ミザリー』と比べてはいけないが、難アリすぎのストーカーもの

憧れのスターへのストーキングもの、といえばキャシー・ベイツ主演の傑作『ミザリー』(1990年・ロブ・ライナー監督/スティーブン・キング原作) を思い出します。

あれと比べては酷とはいえ、難がありすぎて困るこの映画。

トラボルタ演じるムースはちょっと精神が遅れているというか、いわゆるボーダー的な人物。大道芸人仲間からもバカにされても抵抗できない。そんなムースなので行き過ぎた行動にも正直ツッコミづらい。

一方のハンターは人気スターなのに、いや人気スターにありがちな嫌なヤツです。ファンを大事にしないし、豪邸に住んで家政婦に手を出しー。

となれば、たとえストーカーでもムースの行動を応援したくなるものですが、そうはならないから困るんですよ。ストーカーはいかん!とか、そんな倫理観の問題でもなくて、ですよ。

ツッコんでもいけないが、応援もしたくない。ムースはそんな”触ってはいけない人”にしか見えないので、そのムースがゲスなスターに何をしようが怖くもなければ面白くもない。スターの家が特定できるアプリってなんやねん!たびたび潜入可能なスター宅ってなんやねん!とも言いたい。

『ミザリー』と何が違うんでしょうかね。『ミザリー』はなぜあんなに怖くて面白かったのだろう。

映画自体がこんな感じなのでトラボルタの役作りもいいんだか悪いんだか。

映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』、興味のある方はぜひ。


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