マグカップに潜む妖精 2

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#人生を変えた一冊  なんてタグをつけているけれど、実際は「変えた」っていうよりかは「作った」ものだと思っている。

私には、全力で人に寄り添うお人好しな部分がある、らしい。
一度も気にしたことはなかったが、友人が辛いっていうなら話を聞くし、何か手を差し伸べようとしている。この姿は、楓からもらったもののような気もする。
昨日もちらっと話にでたように、私は楓のことを尊敬していた。あんな、世界を救える女の子、いないよ。そのまっすぐな性格に惹かれていき、憧れた。まっすぐな女の子になりたい。明確に思っていたわけではないが、なんとなくその節はあったように思う。そういうこと(自分が妖精と出会って、いろいろな事件に巻き込まれる)が起こると信じて疑わなかったからね。

私が「無口だけどいつも頭をフル回転させている男性」を創りがちなのも、ここからきているといって……過言。これは流石に言い過ぎ。
無口だけど思考はたっぷりなやつって、純文学系の話によくいるような気がする。源流は正確には知らないけれど、私が読む作品たちに結構共通していたので、傾向としては何かしらあるんだと思う。
じゃあこの作品が原点は言い過ぎですね。なかったことに……

私には絶対に幸せになってほしい人物がいる。顔がよくて、陸上部で、双子の妹に対してとても優しくて……こんなに少女漫画のヒーロー枠なのに数話だけしか出でこなかった彼、住田光一。なんでポテンシャルありまくりのやつを幸せにせずに終わったんだ……という悔しさが残ってしまう。楓が住ちゃんに鞍替えするわけないとは分かっていたものの、番外編で良かったのでもっとスポットを当てて欲しかった。本編に入れたらとんでもない脱線なのでそれはいらないけれど。今も続いているならば、幸せになっててほしいな。
もう一人、漫画版だけの登場だが、星野銀河も幸せになってほしい。家族を事故で亡くし、親戚に引き取られた。そして妖精界の悪者に洗脳され、楓に危害を与えていた。一度は悪者だったとはいえ、悲しい過去を持っているのだから幸せになってほしい。そのぬいぐるみだけじゃなくて、私とも友達にならないか?

そうそう、「ぬいくん」っていう私の子、なんとなく妖精に似ているんだよね。というか、生態はミルモたちに無意識に寄っている。
元々、ぬいくんは最近よく見る内容量500ml程度のペットボトルサイズのアニメキャラとかのぬいぐるみを参考にした。しかし、ちょっと生意気だったり、お菓子ばっかり食べてたり、お絵描きして遊んでたり……とどこかミルモに似ている節がある。それもきっとどこかで影響されているんだろう。私としては、妖精たちの帽子の中身よりも、食べたものはどこへいくんだい? ってほうが気になる。そういえば、ぬいくんも食べた後、どうなってるんだろうな〜。知らんな。

などと、意外と私の何かに影響している部分は多い。もう、20年も前の作品にはなってしまったが、この作品は傑作だと思うよ。私にとって。

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