見出し画像

金峯山寺 花供会式

吉野町公認サポーターとして、「TENJIKU吉野」に滞在する旅人のお手伝いで観桜期の吉野山に行ってきました。

今回の滞在は4月9日(火)〜11日(水)。金峯山寺の御本尊・蔵王権現に桜の開花を告げる1000年以上続く伝統行事・花供会式にあわせて滞在しました。

4月10日(水)午前中は今回、滞在した旅人の方と一緒に、観桜期にあわせて吉野山に臨時に解説している「まちなか観光案内所」で現地のボランティアガイドさんと一緒に観光案内のお手伝い。

お手伝いの後は、吉野山の伝統行事を堪能しました。

10日(水)午後は、まず行われたのは「花供千本搗き」。臼に入れたお米を伊勢音頭にあわせ大勢の人々 でつき上げる行事です。お米は日本全国各地から集められたもの。交代で変わるがわるお米をついていました。
最初は蔵王権現にお供えするお餅をついて、続けて参拝者に配るお餅をつき、その後、つき上げたお餅が振る舞われました。

続いて行われたのは「女人採灯大護摩供」。女性の行者さんが中心になって行う金峯山寺ならではの法会。読経や法螺貝が鳴り響く中、護摩が焚かれる容姿は厳かで、とても神秘的。心も静まります。

11日(木)午前は「大名行列」。午前10時に竹林院前を出発した行列が吉野山を練り歩き、金峯山寺蔵王堂に向かいます。行列は10万石の格式を持つとのこと。奴行列を先頭 に、 僧侶、山伏、そして最後尾は金峯山寺の管長が乗った籠が続きます。吉野山に来る度にお世話になっている方々も行列に参加していました。


金峯山寺蔵王堂に着くと、法要が行われて、その後、採灯大護摩供を実施。
最後は餅がまかれて終わります。

12日(金)も11日と同様、大名行列・花供懺法会・採灯大護摩供が行われます。

4月8日(月)に降った雨の影響で、吉野山の桜も散り始めていました。桜吹雪が舞う中で、花見と、吉野山の伝統行事を経験することで、改めて吉野山に受け継がれている信仰と歴史・文化を感じることができました。

2024年は吉野山の世界遺産登録20周年。今年は色々な行事も予定されていて、楽しみな一年になりそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?