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月報(2021年9月)

■ かみあわなさと折り合い

 厳しかった夏もすっかり潜み、涼しい風が秋の深まりを予感させています。

 この9月はまとまった活動報告があまりありません。単発で見れば短歌をいくつかつくったり羽村市動物公園へおでかけしたり、夏のあいだに買い込んだ本を読み返したりと、制限が厳しい中で動いてはいるのだけど、何か自分にとってのブレークスルーになるような活動はできていたかしら……と振り返っています。

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大きな出来事と言えばワクチン2回接種が完了したこと。だから即座にすべてが切り替わるようなことは決してないのだけど。

 8月まで様々な分野で活動を広げてきた一方で、ひとつひとつについてやや惰性に流れすぎていないかな、いろいろかみ合わなくなっていないかな、と気を引き締めます。

■ それでも明るくいられるのであれば

 ただ、昨年の9月を振り返ると、ままならない理不尽とか周りとの折り合わなさに対してもっと孤独に苛立ったりいじけることが多かった気もしています。

 9月の生活は惰性に流れていた、と綴ったものの、日ごろからたくさんの人とやり取りしていたので決して孤独ではなかったです。

   うまく自分を開いていけなかった昨年とのいちばんの違いは、毎日の喜怒哀楽を共有したり、ちいさな気晴らしを提案してくれる周囲に恵まれたことかもしれません。創作漢字コンテストやワードウルフは楽しかったよね。

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↑お題「ポテトチップス」

 音声通話アプリ「mocri」を介して継続している「マッスルカンパニー」(youtubeを活用した筋トレ部)や、日々の自炊といった日常に隣接したところで自分の機嫌を取るすべが巧みになっていったのも昨年との違いです。9月末には7月末に誘って頂いた「猿走り」の続編として位置づけ、ランニングも再開しました。

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 自分の機嫌を取れるのは最終的には自分しかいないのだから、日々のチューニングがずれてきた時はまず生活それ自体にはたらけかけていくことをこれからも意識します。

■ 真剣二十代しゃべり場

 9月には、自分とは違う考え方について時間をかけてひとと激論を交わした夜もありました。意外と私って強情だなって気づかされながらも、議論の中で意見の相違はありながらも相手のことを認められたのは新鮮な出来事でした。 

 振り返ると公私ともに今まで真正面からの議論そのものや人との衝突を避けることが多かった自分にとっての「真剣しゃべり場」を設けてもらったと思っていて、本当に感謝しています。

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 20代という季節が残り少なくなりつつあることに気付いて、やや愕然としています。ただ、時間が流れることにおびえるのではなく、一日一日足元をしっかりと見つめて歩いていけたらと思います。

■ えんぎやど

 9月の更新の最後に、新しい出会いについて。今年2月以来、インタビュー企画でお世話になっている本屋しゃんことなかむらしょうこさんが、東京・谷中の老舗旅館「澤の屋」でアート&ブックフェア「えんぎやど」を開催されており、会期中に2度遊びに行きました。

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 和の世界観と一体になった様々な作品群に触れつつ、知らなかった街並みにも触れられたことが嬉しかったのです。


 谷中をしっかりと歩いたことはこれまでなかったのですが、静かで落ち着いていてとても気に入りました。

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  会場になっている「澤の屋」さんでは現在デイユースも利用できるようなので、展覧会が終わった後でもまた諸々の作業の追い込みがあるとき利用できたらいいなと思っています。

 昨年のスケジュールをなぞるのであれば10月はまたせわしなく過ぎていきそうなので、いま一度活動の棚卸をしつつ、うまくコントロールしていきます。

    実りの秋になりますように。