異なる三つの共通点

最近三つの全く異なる事柄が似たものを共有しているように感じたので備忘録も兼ねて投稿。

サンプリング

ヒップホップの評価として「いかにサンプリングされているか」があるように見える。

SALUの「RAPGAME」はFlo Ridaの「I Cry」のトラックをサンプリングしているし、
MAKI&TAIKIの「バスドラ発〜スネア行feat.Muro」のタイトルでもあるフレーズはPUNPEEの「フレンヅ」やCreepyNutsの「生業」でサンプリングされている。

RAP GAMEのように、リミックスがたくさん出ているという評価基準もあるだろうが、このジャンルの新規性、特性はサンプリング(≒引用)と言われることが多い。

名曲とされる作品は、このジャンルの特性上よく引用される。
それは先述の通りトラック(伴奏)の場合もあれば、歌詞の場合もある。
脱線するが、僕が好きなのは寺尾紗穂の「たよりないもののために」をサンプリングしたKZの「ダンスは続いていく」だ。
KZの作品のキーワードとして「優しい日本語 腐らずのサンプル か弱き者たちのアンサンブル」があるが、それを表しているように思えるからだ。



インパクトファクター

「インパクトファクター」は学術研究においての評価基準だ。

インパクトファクター(Impact Factor; IF)またはジャーナルインパクトファクター(Journal Impact Factor; JIF)は、自然科学社会科学学術雑誌が各分野内で持つ相対的な影響力の大きさを測る指標の一つである。端的には、その雑誌に掲載された論文が一年あたりに引用される回数の平均値を表す[1]。一般にインパクトファクターの値が高いジャーナルは、値が低いジャーナルよりも重要であり、それぞれの分野でより本質的な名声を持っていると見なされる。ひいては、大学教員や研究者の人事評価においても利用されることも多い。一方で、この指標は、ジャーナルの厳密性との相関が全くないなど[2]、批判も多い。

wikipedia "インパクトファクター"

一年間の間にどれだけ引用されたかでその論文がどの位重要だったかを評価しよう。という試み、評価基準だ。
年に1回ランキング的な形式で発表される。


ページランク

ページランクというのはGoogleが最初に考案した、検索でWEBページの表示順を決定するアルゴリズムだ。

これは無数のWEBページが存在する中で、検索者が探したい情報を最も早く見つけることができるように関連度が高いと判断されたページから順に表示されるようにするアルゴリズムだ。

例えば、国会議事堂の住所が知りたくてネット上で「国会議事堂」と調べたとき、国会議事堂の公式HPより先に「国会議事堂を周遊コースに含む、はとバスの宣伝ページ」は来ないようになっている(広告は除く)

これは、重要なページを自動的に判断して重要度が高い順番で表示させているのだが、この「重要さ」を判定する方法は、「どの位そのページがリンク元になっているか」だ。
国会議事堂公式HPのリンクを貼っているサイトは、きっとはとバスのそれより多いはずだと直感的に分かるはずだ。


音楽ジャンルと学術研究、アルゴリズム。この全く異なる三つに共通するのが「引用元への評価」だ。
評価基準として、確かに優秀なものに見える。

引用された数という観点で統計を取ったときに一番の名曲は何なのか、
AIによる統計を期待せずにはいられない。

引用をする時には曲解せず、引用元とその発言者に対するリスペクトを忘れないようにしたい。


オチもまとめも無い駄文ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

両方のサムネ並べて鳥肌立った。
これサムネもサンプリングしてる。

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