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たのしいキッチンの単位をデザインする

クックパッドと一緒に開発した「キッチンスコアkit」および「たのしいキッチン不動産」がグッドデザイン賞を受賞しました🙏✨
大きな会社の新規事業を、コンセプトと一緒に開発するのは僕にとってもエキサイティングなプロジェクトだったので、ちょっと詳細を書いてみました。料理が好きな方、お引っ越しを控えていたら「たのしいキッチン不動産」をぜひ使ってみてください。
https://cookpad-kitchen.com/kit


▼たのしいキッチン事業とキッチンスコアについて


月間5000万人以上が使う日本最大のレシピサイトCookpad(クックパッド)。彼らは世界中にあるキッチンがもっと使いやすくなれば料理を楽しくでき、自炊する人が増えると考え「たのしいキッチン」という新しい事業部をつくりました。そのコンセプトを立ち上げた友人のカズワタベくんが事業部長ということもあり、私たちは事業の立ち上げに協力することに。事業部のロゴなどだけでなく、使いやすいキッチンを広げるために何が必要かを一緒に考えた結果、「キッチンスコア kit(キット)」というキッチンの使いやすさを示す新しい単位を発明することにしました。

キッチンが使いやすいかどうかって、主観的でよくわからない。それが測れるキッチンの明確な指標があれば、ユーザーは自分の求めるキッチンを探せるようになるはず。


でもキッチン市場は、それぞれのメーカーが自分たちのキッチンが一番だとアピールするから、結局どこかのキッチンメーカーが指標を作っても広がらない。では使いやすいキッチンの指標を提供するのが、クックパッドだったらどうか。kitを普及できれば、たのしいキッチンを世の中に増やし、自炊する人を増やせるかもしれません。


こうして私たちは自分たちのデザイン事務所からスタッフ全員の自宅やキッチンメーカーのショールームなど様々なキッチンを実測し、各キッチンメーカーのカタログを調査し、収納や作業台の広さ・コンロ等の設備のスペック・食洗機の有無などを徹底的にスコア化。クックパッドの社員やユーザーに調査し、どの質が重要かを分析していきました。


kitを用いた最初の事業として、クックパッドは「たのしいキッチン不動産」という、キッチンの使いやすさを点数表示する不動産仲介サービスを立ち上げ、好評を博しています。

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