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腸内環境(腸内フローラ)を整えよう!


こんにちは!ノルン鍼灸院・管理栄養士,登録販売者のななむらです!

前回、前々回と、食物繊維やプレバイオティクス、プロバイオティクスについて紹介してきました。

これらはすべて腸内環境を整えてくれる働きを持っていました。

ではなぜ、腸内環境を整えたほうが良いのか、今回はそのメリットについてお話していきたいと思います!



▼腸内細菌は3種類に分けられる▼

腸内には様々な菌が存在していますが、それらは善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つに分類することができます。

また、この腸内細菌の集まりを顕微鏡で見たときにお花畑に見えることから、腸内フローラとも呼びます。

善玉菌:悪玉菌の繁殖を抑えて、腸内環境のバランスを整える。
    免疫力を高める。
    腸の動きを活発にさせる。

悪玉菌:腸の動きを抑制して消化吸収しにくくすることで、老廃物を腸内に溜める。
    臭いの元となる。
    身体に有害な物質を生成する。

日和見菌:腸内環境が整っているときはおとなしくしているが、腸内に悪玉菌が増えると、悪い働きをする。

腸内環境を整えるには、この3つの菌のバランスが大切になります。

理想的な割合は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7の状態です。

善玉菌より悪玉菌が増えないように気を付けることが重要です。



▼腸内環境(腸内フローラ)を整えるメリット▼

【メタボ解消につながる!】

悪玉菌が多くなると、腸の働きが悪くなり老廃物が溜まりやすくなります。

悪玉菌が溜まった老廃物を分解するときに有害物質が発生し、腸壁から血中に吸収されることで血液がドロドロの状態になってしまいます。

その結果、血液の流れが悪くなり栄養が細胞に吸収されにくくなります。

吸収されなかった栄養は脂肪として蓄積されて、皮下脂肪や内臓脂肪を作る原因となるのです。

このことから、腸内環境を整えることで脂肪の蓄積を防ぎ、メタボの解消につながります。


【アレルギー反応を軽減する!】

アレルギー反応は、免疫機能がうまく働かないことで起こります。

この免疫機能を保つ役割を持つ免疫細胞の7割は腸内に存在しています。

腸内環境が乱れて、悪玉菌が増えると、免疫細胞がうまく機能できずにアレルギー反応が起きやすくなるのです。

このことから、腸内環境を整え、免疫細胞が働きやすくなることでアレルギー反応の軽減が期待できます。


【便秘の改善につながる!】

善玉菌が多い環境では、腸の動きが活発になり、便が留まることを防いでくれます。


【肌荒れしにくくなる!】

お肌の荒れや吹き出物は、腸内にたまった老廃物が原因の一部とされています。

腸内環境を整え、老廃物や有害物質の発生を防ぎ、排出を促進することで、肌をきれいに保つことが期待できます。


【ストレスを軽減する!】

気持ちを落ち着かせる作用をもつホルモンのセロトニンは約9割が小腸で生成されていることが分かっています。

腸内環境を整えることで、このセロトニンの生成が促進され、ストレス軽減につながります。



▼悪玉菌を増やす悪い習慣▼

腸内環境を整えるうえで注意してほしい栄養素としては、たんぱく質が挙げられます。

たんぱく質は身体のあらゆる細胞の材料になり、健康な体の維持に欠かせない栄養素です。

しかし、たんぱく質をたくさん摂取しようと肉類に偏った食事を続けることは、腸内環境には悪影響です。

なぜなら、悪玉菌にはたんぱく質をエサにして増える菌もいるからです。

野菜を食べずに肉類やプロテインばかりの偏った食事を続けると腸内環境が乱れてしまいます。

また、食事面だけではなく、睡眠不足や運動不足、過度のストレスなどにより自律神経が乱れることも腸内環境を悪化させる要因となります。

適度な運動を含む規則正しい生活を心がけましょう。



腸内環境を整えることのメリットについて、少しでも覚えていただけたでしょうか?

私たちの健康を保つためには、腸内環境を整えることがとても大切であると理解していただけたと思います。

前回紹介した、プロバイオティクス・プレバイオティクスを意識して取り入れていくことに加えて、生活習慣にも意識を向けるようにして、腸内環境を整えていきましょう!


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