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牛乳が苦手な方にこそおすすめしたい!さっぱり爽やか「夏牛乳」の季節が始まります

こんにちは。おこっぺ有機牛乳のおいしさを日本全国に広めたい、広報担当の松本です。

先日、横浜の中学校に向けて酪農のオンライン授業をおこないました

長い冬と短い春が過ぎて、私たちの牧場でも牧草の成長が勢いを増し、いよいよ本格的な放牧の季節を迎えようとしています。
初夏から秋までのこの時期、私が楽しみにしているのが・・・ノースプレインファームの“夏牛乳”。

牛乳に季節が関係ある??

え? 牛乳に季節が関係あるの!?と思われた方!

我がノースプレインファームの人気商品「おこっぺ有機牛乳」は季節ごとに違った味わいが楽しめる、ちょっと特別な牛乳なんです。
長くご愛飲いただいている方は、すでにご存じかもしれませんね。

もちろん四季折々それぞれにおいしさがあるのですが、私が特に飲みやすくて好きなのが夏の「おこっぺ有機牛乳」=“夏牛乳”です。

そこで今日は、私の好きな“夏牛乳”のおいしさのわけをお伝えします。


自然の産物である牛乳は
季節によって違いがあるもの

そもそも生き物である牛から搾られる生乳(ミルク)は、牛のコンディションによって成分に多少の変動があります。牛が何を食べているかや、どれくらい運動しているかが大きく影響します。

特に私たちの牧場では放牧(放し飼い)で牛を育てているため、季節ごとに牛のえさや運動量に差が出ます。

牛たちはいつでも、のんびりゆったり過ごします

雪に閉ざされる冬場は、暖かい牛舎で過ごす時間が長くなって牛の運動量が減り、えさは夏場に収穫した干し草がメイン。そのため乳脂肪分が高めで、コクがあり、ほのかな甘みを感じられるミルクになります。

しかし初夏から秋にかけては、1日の大半を放牧地で過ごします。そこで青々と茂る牧草を求めてあちこち歩き回り、運動量はぐんと増加。

そのため、この時期のミルクは乳脂肪分が少なめで、サラッと後味のすっきりした味わいに。たっぷり食べる牧草の影響で、ミルクにほんのり牧草のみずみずしい香りが感じられるのもこの時期です。

季節ごとの違いをそのままに!
搾りたての味を守る「低温殺菌」

このようにミルクには本来、季節による味の違いがあります。

一般的な牛乳は、多くの牧場で搾られたミルクを集めて混ぜ合わせたのち、年間を通じて同じ味や品質が保たれるように製品化されています。

一方「おこっぺ有機牛乳」の原料は、私たちの牧場で搾られたミルクのみ。

私たちは季節ごとに変化するミルクの風味の違いを“個性”ととらえ、製法にもひと手間かけて、自然本来のミルクの味をお届けすることにこだわっています。

そのこだわりの製法の1つが、「低温殺菌=パスチャライズ殺菌」。微生物を殺菌するためのこの処理工程では、殺菌温度が高温であればあるほど、ミルクのたんぱく質が変性して風味が変化してしまいます。

63度以上でじっくり殺菌する低温殺菌

それに対して時間をかけてじっくり殺菌する低温殺菌では、たんぱく質の変性が少なく、ミルク本来の味を守りながら有害菌を殺菌できて安全性も保てます。

高温で短時間の連続殺菌方法は、生産効率が高く大量生産に適しています。しかし、低温殺菌は手間と時間がかかるため、大量生産には向いていません。私たちはミルク本来の味を守るべく、こだわりを持って低温殺菌を続けています。

牛乳の殺菌方法についてはこちらの記事もどうぞ↓

機械的な手を“加えない”ことで
自然のミルクの味を届けたい

もう1つのこだわりは「ノンホモジナイズ製法」です。ミルクには乳脂肪がさまざまな大きさの脂肪球として含まれています。通常は機械的に圧力を加え乳脂肪を均一にする「ホモジナイズ」を行いますが、私たちはこれを行いません。

ヨーグルトやソフトミックスでは安定した物性を維持するため、ホモジナイズ処理を行いますが、牛乳についてはできるだけ自然に近い状態でと考えています。

また、ホモジナイズした牛乳を低温殺菌すると、酵素の働きで独特の臭みが出ることがあるため、それを避ける目的もあります。

ホモジナイズは年間を通じて味や物性を均一に保つ効果がありますが、「おこっぺ有機牛乳」の製法は、自然の味を損ないにくい「ノンホモジナイズ製法」を選択しています。

ミルク本来の味をお届けしたい

これらの処理方法によって、自然のミルクにできるだけ近い牛乳を皆さまにお届けしているのです。

さっぱり爽やかな夏牛乳は
牛乳嫌いな人にこそおすすめ

私は実は子どもの頃は牛乳が苦手でした。ヌルッとした後味と独特の臭いがどうも好きになれなくて・・・。でも「おこっぺ有機牛乳」を初めて飲んだ時には、それがまったくなくて驚きました。

特に、夏の「おこっぺ有機牛乳」の爽やかで飲みやすいこと! 

サラッとした喉ごしのよさは、私と同じように牛乳の後味や臭いに苦手意識を持っている方にも、きっと気に入っていただけるんじゃないかと思います。

さらには、鼻に抜けていくほのかな青草の香りを感じていただけたら、もう牛乳通の仲間入り!

もちろん冬の牛乳には冬ならでは美味しさがありますが(このお話はまた冬が近くなったら改めて)、私は夏の「おこっぺ有機牛乳」を飲むと、広大な牧場で悠々と草を食む牛たちの平和な風景が頭に浮かび、幸せな気持ちに満たされます。

牛たちの平和な風景

牛乳嫌いな方だけでなく、舌の肥えた食通の皆さまにもぜひ、違いを味わっていただきたいです。

6月1日は「世界牛乳の日」。
そんな時こそ特別な牛乳を!

最後になりますが、6月1日は「世界牛乳の日」。世界の酪農大国で放牧のシーズンが始まるこの時期に、牛乳についてもっと知ってもらおう、と国連食糧農業機関(FAO)が提唱した国際的な記念日です。

これに合わせて日本でも6月1日は「牛乳の日」、6月は「牛乳月間」と定められました。

6月1日は「牛乳の日」、6月は「牛乳月間」

これからの1か月、牛乳に関するイベントや啓発活動を目にする機会が増えてくるかもしれませんね。

そんな牛乳月間だからこそ、いつもと違う特別な牛乳を味わってみませんか。牛乳を飲んでみよう、と思ったらぜひ!この時期にしか味わえない夏の「おこっぺ有機牛乳」をお試しください。
そして、牛乳の新たな魅力を知っていただけたらうれしいです。

オホーツクおこっぺ有機牛乳

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