東京と大阪の新型コロナウイルス一週間予測.一週間後の新規感染者は東京で331人/日(下位予測でも190日/日),大阪では78人/日(下位予測で47人/日)

東京での新規感染者が100名を超えたことが,驚きをもって報道されていましたが,指数関数的成長なので一日当たりの増加は今後も加速します.ではどれくらい加速するのかは,東京や大阪の感染拡大地域にお住まいの方は気になりますよね.そこでそういう方の参考になるように,予測を更新しました.

東京は下の図の通りで,一週間後の新規感染者は中央推定値で331人/日,下位10%推定値(つまりこれより低くなる確率は10%)でも190人/日,上位10%推定値(これより悪くなる=高くなる確率は10%)では540人/日になります.ただし,東京都知事の3/25の自粛要請の効果が4/8当たりからデータに見えてくるはずなのですけれど,その効果はこの予測には入っていません.したがって,この予測は4/8以降はやや大きめでしょう.

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大阪は下の図の通りで,一週間後の新規感染者は中央推定値で78人/日,下位10%推定値(つまりこれより低くなる確率は10%)では47人/日,上位10%推定値(これより悪くなる=高くなる確率は10%)では128人/日になります.

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この予測は,純粋に統計的なもので,過去の傾向が継続した場合の予測です.別な予測方法には,感染症モデルを用いる方法があります.以前投稿したように,感染症モデルを用いると,社会的距離を大きくした効果を入れるといったこともできます(こちらです).しかし,1・2週間の近未来の予測であれば,統計推定の方がパラメータ推定を精度よく行えますし,不確定幅(上位10%~下位10%)を与えることもできるので,優れていると考えています.

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