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あたらしい習慣【2分ルール】

新しいことを始める時、最初はモチベーションが続くのに1週間ほど経つと突然やる気がなくなる、という経験をしたことがありますか?なぜ新しい習慣は習慣化しにくいのでしょうか?

自分を振り返り、30日連続ライティング目標が20日ほどで止まってしまったダメダメな自分を振り返りました。

Wants and Fearsという言葉があるのですが、人は欲しいという欲求よりも、怖いという感情が勝ります。

例えば、ライターになりたいと思うより、ライターにならないとまた会社の奴隷だよ、みたいな感じ 笑。

ただ、その恐怖をきっかけにはじめる習慣でも、全くのゼロからのスタートでは始め方にポイントがあることがわかりました。
今回は、この体験を元に効果のあった方法をご紹介します。

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2分間ルール

必ず毎日集中する時間を2分だけ。と決めてスタートしてみましょう。

文章を一気に完成、投稿しなくても、毎日「書く」ことを続けることが大事です。特に、書くことが習慣化されていない場合、投稿をゴールにするのではなく、1日1行だけでも書き、それを毎日続けます。
つまり、目標をモチベーションにするのではなく、とにかく毎日繰り返し、習慣化することに集中します。

なぜ2分間がいいの?

ずばり、簡単だからです。そして明からに短すぎます。でも、確実に続けられる長さです。

あまり目標を高く設定すると、ゴールまでの道のりがとても長く感じます。途中で、達成感を感じることができず挫折。明日への先延ばしがスタートします。明日がくるとまた明日、そしてこれは、その習慣を忘れ去るまで続きます。面倒なことをするより、諦める方が遥かに楽だからです。

新しい習慣を取り入れる時は、その習慣をまず、習慣にすることが大事。
今まで習慣でなかったものをいきなり高い目標で設定しても、結果を出すまでに時間がかかりすぎてプロセスを楽しむ余裕がありません。
ゴールを期待値だとすると、そこに到達するまではずっと期待値以下、つまりその状態をみて潜在的に失敗している、という挫折感を植えつけてしまいます。

一方で、2分間に短期集中することで、ゴールに囚われることなく、「今」にフォーカスでき、同時に達成感を感じる。その結果繰り返しが苦にならずむしろ物足りなさを感じて書く意欲があがっているのに気づきます。
そんなことを繰り返しているうちに、気がつくとゴールに到達している。

それが2分の力なのです。

やってみてどうだった?

私は最初ゼロの経験からいきなり30日継続投稿目標を掲げ、2週間も経つと、次は半年、そして1年とゴールばかりを描いていました。
でも、思えば思うほど気持ちと実績がずれ始め、そのうち書くことを面倒だ、と思うようになってしまったのです。

最初から、何年もかけて積み上げた先人たちの結果(ブログ数や収入など)を目標にしたことで気持ちだけが焦り、書くことが楽しく思えず進まなくなりました。習慣化する前に、見えない遠いゴールまでの道のりに圧倒されモチベーションをなくした結果でした。少し休むのではなく書くことそのもの全てをやめてしまったのです。

ここで2分間ルールの登場です。

まず、最初から「30日書く」は結構大変な目標だったことがわかりました。ただし、やろうとしている内容(書く)そのものは思っているほど難しくないはず。そこで、「実は思っているよりずっと簡単なんだよ」と脳を騙します。そのポイントが2分間ルール。少し(だいぶ?)短いけれど、あたらしい習慣をはじめやすくします。短さは全く問題ありません。なぜ?時間ではなく続けることが大事からです。だから、毎日1行でいいから書き続けることをしました。

毎日1行だけなんて、意味なくない?書きたいことがまとまらないでしょう?

いいえ。1行に大きな意味があります。
ここが最大のポイントです。
「面倒だ」と思った瞬間から、忘れるまで理由をつけて先延ばしにし始めます。だけど、2分間なら、ずっと簡単に思えるはず。どんな習慣も、まず習慣化することが最初の一歩です。そしてそれは、簡単であるべきなのです。

「始めること」に集中します。赤ちゃんが歩き出すのと一緒。最初はほんの少し。でも毎日毎日繰り返します。

そうすると、最低30日は続けて書かないと!と、半ば面倒だと思っていた精神的な抵抗(やらない自分の正当化)が外れ、いつの間にか2分間が習慣化されていることに気づきました。

2分間ルールを使ってどのように目標が変わりますか?
「30日毎日ブログを書かねば」から、「1日1行毎日文章を書くプロセスを楽しむ」に。

考えてみてください。
1行を書けないなら、文章など書くことはできません。
たった1行でも、何も書かない、よりは遥かに前進しています。
そしてその1行が、習慣を強化していることを忘れないでください。
いつかその1行が段落に、そして章に、最後は本、もしくは読まれるブログとなっていきます。

私はこのとても「単純」なことが気に入り、ようやく、また書くことを楽しいと思えるようになりました。そしてもっと驚いたことは、2分間と決めてから、それ以上長く続けることが以前より劇的に楽しめるようになりました。

一気に書き上げた方がいい場合もある?

例えば、短めの文章や電子書籍など、期日を絞って一気に書きげた方がいい、という考え方もあります。これまで執筆が習慣化していない多くの人にとって毎日少しずつ書き上げるのは結構大変だったり、細切れで書いた本はリズムもずれ、不思議と読みずらい本になっていることが多い、という理由からです。

ブログや本など一気に完成させる場合は当てはまるかもしれません。継続ではなく、一時的な物書きであれば確かに一理あるでしょう。もしくは、すでにライターとして実績があり、書くことが生活の一部になっている場合も、習慣化を特に気にする必要はないでしょう。

2分間ルールは、ライターとしてそこに行き着くまでの習慣づくりに役立ててみましょう。これは、ライターに限らず何か新しいことを始めて、継続するための最初のステップにとても有効です。

まとめ

文章を書く場合、大切なのはどれだけ長く、そして完璧にこなすことではありません。

大事なのは常に行動を続けること。それがいつか習慣になります。
そのために一貫して簡単、単純なことを行い積み上げます。
何もしないよりは、望んだことより少ないことをする方がはるかに良いのです。パフォーマンスは後からいつでも改善できます。
でも、改善するための「習慣」がないとそれもできません。だから、、、

ゴールよりプロセスに集中して。
簡単に。少しだけ。でも毎日。

ではまた!



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