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02 モネ・ゲーム


はじめに

コリン・ファース氏がすき。
映画マンマミーア!のハリー役。甘いマスクと、ヨットで歌った1曲がたまらなくやさしくてだいすき。夕焼けが、こころにしんとくる。
モネもすき。
パリのオランジュリー美術館の、部屋いっぱいの絵画は、ほんとうに色とりどりで、静かで、美しかった。モネの中でも、いちばんすきな絵は、かささぎ。しろくて、明るい絵。

すきなものふたつで、たいへん楽しみにしていた作品。予告編をみる限り、完全にコメディ。もちろんコメディもだいすきだ。


あらすじ

舞台はロンドン。美術品の鑑定士ハリーが、雇い主の金持ちシャバンダーに対して、モネの絵画「積み藁ー夕暮れー」の贋作を売りつけ、大金をせしめようとするお話。
シャバンダーは連作「積み藁ー夜明けー」を持っているから、当然買おうとするだろう、と考えたハリーは、贋作作成を少佐(おじいちゃん)、手伝いを「積み藁ー夕暮れー」に関わりのある経歴のPJ(ギャル)に頼む。
っていうところからはじまるんだけど、まあ、うまくいかないよね!!!!


感想

モネの絵画を、盗もうとするところまで、なかなかたどり着かない!!!!全然モネの絵画出てこないよ!!!!はじめの、ハリーの都合のいい妄想で、いちばん出てくるんじゃないかと思うくらい、モネの絵画はでてきません。うそだろ。

ホテル。私的いちばんの山場。PJが泊まるホテルなんだけれど、ハリーなにしてるの!?ってPJ思ってるし、私たちも思ってる。
なんで当然のように壺を盗もうとするの!なんで逃げるときも持ってっちゃうの!!外壁つたうときは諦めて壺おいてこいよ!!!そしてさよならズボン、飛んでくズボン。いやなんでズボン飛んでいくんだよ……PJもびっくりだよ……。
ホテルマンの「ちゃんとネクタイはしめてる……」という言葉がかなりすき。いやネクタイしめててもズボン履いてないけれども!?よくみてよ、いやよくみるな!
個人的に、おばあちゃんに不法侵入がばれた際、どうやって切り抜けたかとても気になる……完全に不審者。

日本人設定のひとが出てくるんだけど、ひとによっては、もしかしたら日本人ばかにしてるのでは??みたいな表現があるので、苦手なひとは避けたほうがいいかもしれない。私は爆笑でした。団体で行動する感じとか、やたらぺこぺこしてるかんじとか、こういう日本人いる~!という気持ちでみてた。でも、仮面舞踏会で、全員おかめのお面でスーツでぞろぞろ歩いてくるのまじで恐怖だからやめてほしいな!!(ほめ言葉)

正直、粗を探したら、いろいろ出てきてしまう作品かもしれないけれど、なにも考えずにみてたら、ほんとうにただ笑える話。なんだか、映画内でつっこまれることはほとんどなくて、ボケが全部放置されていて、気づいて笑える、という感じ。あわないひとだったら、おいてかれてしまうのかもしれない……けど、そういうのばっちこーいなひとは最高に楽しいよ。

誰かとつっこみながらみるのがおすすめかも。私は夫と、ベッドの上で笑い転げながらみた、すごくうるさかったと思う……。割と下ネタ多いから、平気な関係性のひととみようね!気まずくならないようにね!


映画みてないひと読まないほうがいいよ!

以下、映画をみてないひとは読まないほうがいいよ!忠告したからね!


ラスト10分、うそでしょ???という気持ち。
結局モネの絵は盗めなかったし、ホテルでのやりとりが楽しかった映画、まあそれで十分楽しかったんだけど、みたいなそういう終わりかと思っていたのにそういう!?という気持ち。え?盗めてるの!?お金はそっちからもらう予定だったの!?え!?!?
日本の通訳さんも、演技してたのね、英語ぺらっぺらじゃん。まさか最後に、はじめに出てきたタカガワが黒幕というか、真の依頼人として出てくるとは思わなかったんだ存在忘れてた……。
ハリーと少佐は、どこからどこまで演技だったのかしら。PJに振り回されてたのは、ほんとう?もしかして演技?いやでもズボンのくだりは演技じゃないよな……!
ハリーと少佐にとっては、恨みのあるシャバンダーというわけではなくて、大勢のひとびとの中のシャバンダーだった。いいカモのうちのひとりだったのは、衝撃的すぎる。

楽しくて満足。にこにこです。


それではまた、文字の海の中で。


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