見出し画像

コミュニティに成るもの

ゲストハウスの本質は、初めて訪れた土地であっても“自分の居場所”ができることだと思う。
自分の居場所に成る理由は、1日だけの滞在であったとしても、コミュニケーションの密度や量が高いこと。

新潟県古町のゲストハウス“人参”、
長野県下諏訪の“マスヤゲストハウス”、
マスヤで常連ゲストさんと話してみて、
人参でゲストを迎えてみて、
この一ヶ月の間で感じること。

“コミュニケーションの密度と量”

新潟県の内野という町に、“ツルハシブックス”というお店がある。
ここも“ゲストハウス”と場の本質は同じだと思う。本屋だから泊まれないけれど。

本屋・ツルハシブックスへ行くと、本よりも人と出逢うことの方が圧倒的に多い。

“コミュニティ”は、人と人とのコミュニケーションの結果としてできるもの。
人の“居場所”は他人(ひと)の中にしかない。

“こんにちは。”と“こんばんは。”
“おかえり。”と“ただいま。”
“いってらっしゃい。”と“いってきます。”
そして、“おはよう。”と“おやすみ。”があるのがゲストハウス。

短期間の滞在であっても、ググッと密度が濃いコミュニケーション。
そしてそこでの暮らしを感じることができる。

そんなコミュニケーション密度が高い“ゲストハウス”のような場所があるということは、これからの町の普通になってゆく。

今のゲストハウスブームは、2011年の震災以降の地方志向の流れを受けながら、まだまだ大きなうねりの一部なんだと思う。

(野呂 巧)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?