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コロナ撲滅は、”不確実性”から”リスク”に変えること。

この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:
コロナにとどめを刺す”不確実性”からデータ”という考え方の理解と、それがあなたのビジネスや人生のいろいろなことに応用ができること。定量的な考え方と非定量的な考え方の違い。

ファクターX論のむなしさ

コロナ第5派が止まりません。今日も東京は4392人の感染、日曜としては過去最高が伝えられています。ここで思い出すんですよね、感染の初期、「日本人の感染が少ないのはファクターXが関与しているからだなんだ」っていう説があったことを。

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要するに、日本人だけが感染しにくい体質やら環境やら持っている、という説だったのですが、感染者の急増に加え、自宅で療養すら受けられない人たちが10万人にのぼると言われています。

「日本人は特別だから大丈夫」、僕はこの根拠のない”油断”こそが今の惨状を招いたのだと思っています。

この楽観論はどこから来るのか。それはコロナという存在がはっきりわかってないところから来るのです。

欧米は日本がファクターX論で自分たちは特別感にどこか舞い上がっていた時、欧米はロックダウンという、対極の行動に出ていました。しかし、欧米もまた日本と同じでコロナの正体がよくわかっていなかったのです。

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不確実性とリスクという考え方

当時のThe Wall Street Journalは、この世界のコロナ状況を、不確実性とリスクという2つの言葉を使って上手に説明しています。

同紙は、コロナの解決は不確実性(uncertainty)から、リスク(risk)に変換することだ、と主張します。

問題は今も、コロナは不確実性のまま、だということです。

コロナの正体がなんだかわからない。だから、ロックダウンをして人間を動かなくしてしまう。

かと思えば、ロックダウン解除の翌日にマスクを外していいと言う。そして、また感染拡大し、新株コロナが出てくる、ワクチン打つ、パスポートがあれば外食や宿泊できる、それでも感染する。

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いつまで世界はこんなことを繰り返すのでしょうか。

コロナの正体がつかめないからです、つまり不確実性が消えないからです。

不確実性があるままでは、人々は恐怖を感じます。また、それと逆に変な自信をもって自分たちだけは大丈夫、などと信じ込む。

今こそ、不確実性をリスクにしろ、これがThe Wall Street Journalの主張です。

リスクとは何か

ではリスクという考え方とは何か。それは不確実性をリスクにすることです。リスクとは数値、データのことです。もしくは言葉でその特性をはっきり定義することです。

しかし、日本の関係者は何もやっていないように見えます。病院は満床でてんてこ舞い、保健所の電話はパンク、医療関係者はデータ収集どころではないでしょう。政府はどうやってとりつくろうかだけ考えている。誰もコロナのデータ収拾、解析なんてやっていないのではないか。

変化する度にデータを更新しろ

コロナは常に変わります。新株になるたびに感染力を増しているようです。最近は「空気感染」という説がまた出てきました。

大事なのはコロナ情報センターを作り、そこにリアルタイムの情報を集中させ、多面的にコロナのリアルタイムを分析し、その度の仮説を出して世に注意喚起を出すことです。

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まだ僕らは、コロナの不確実性に怯えている段階を脱していません。

なせ、不確実性をリスクに変えて、対応し、我々を安心させないのか。

日本だけじゃなく、世界中がまだこれができていないようです。

”不確実性からリスクへ”の応用

この”不確実性からリスクへ”という考え方って、皆さんの人生に応用が効くと思うんですよ。

悩みって、ボワッと漠然としたものだと辛いと思うんです。そこには不確実性があるから。それをリスク、数字にできれば解決できます。病気ならば病院で数値を出してもらうことで、どのくらい悪いか把握できます。

これから選挙が始まりますよね、候補者は日本をどうするというでしょう。その時に具体的に日本の現状の数値と、あるべき数値を出して日本の将来を語れるものがどのくらいいるでしょうか。

漠然とした我々の不安、不確実性に覆われた我々のマインドを、救うのはそれをリスクにすることです。数値ではっきり示すことです。

皆さんのビジネスでも同じですよね、お客さんの不安を解決するには、数値で示すことです。会社の出世も同じですよね。

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今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

明日またお目にかかりましょう。

ニ回目の接種を終えて、まだ体調不良の、
                           野呂 一郎

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