不妊治療①〜病院選び〜

子宮体ガン治療が無事に終了し、不妊治療へ進むことができました!病院を選ぶ際に勉強した『不妊治療とは?』『どんな方法があるのか?』『お金は大丈夫か?』などをご紹介します。

①不妊治療とは?

簡単にいうと自然妊娠がなかなかできないカップルが行う治療の事。私の場合は子宮体ガンの治療後に早期妊娠が必要だったため不妊治療を選びました。今は晩婚化やストレスから子宮やホルモンバランスに問題があって最初から不妊治療を選ぶ(病院の先生から勧められる)方も増えてきているそうです。一般的に卵子は35歳から劣化し始めると言われています。私はデザインの仕事が面白くて妊娠の事なんて考えていなかったら、あっという間にこのタイムリミットに迫っていました…。個々人で理由は違うと思いますが、今の日本って必然的に初めての妊娠が高齢化してしまう状況な気がしてます。

【不妊治療の種類】
大きく分けて下記の4種類があります。精子と卵子が出会って受精し着床(妊娠)するまでのどの段階まで人の手が介入するかで分けられます。
❶タイミング法:病院で排卵のタイミングをみてそこに合わせてSEXし、妊娠を目指す方法。排卵誘発剤などの薬を使う場合も有り。
❷人工授精:排卵のタイミングで精子を子宮の中に注入する方法。元気な精子達を子宮の奥へ入れてあげる事で妊娠率が高まる方法。
❸体外受精:精子と卵子を体の外で受精させ、受精卵を子宮の中に戻す方法。卵子1個がいる空間に精子達を入れてあげ受精させる方法。
❹顕微授精:精子と卵子を体の外で受精させ、受精卵を子宮の中に戻す方法。卵子の中に選ばれし精子1個を注入して受精させる方法。

【助成金】
自治体によっても違いますが、東京都の場合をサックリご紹介します。
・上記❸❹に適用される。
・1回の治療でMAX25万円(初回は30万円)支給。
・初めての治療開始日が妻39歳までの夫婦は6回まで、妻40歳以上の夫婦は3回まで助成金がもらえる。(ただし43歳以上から始めた治療に関しては助成金もらえない。)
※病気などで治療中止といった場合でも治療内容によっては助成金がもらえる事もあります。
※男性不妊に対しても助成制度あります。
※申請の際に病院からもらう領収書のコピーが必須なので捨てないように!
東京都の助成金詳しくはコチラ。
※市区町村でも助成金あったりするので調べる事をオススメします。

②どんな病院がある?

タイミング法や人工授精は身近な産婦人科でも扱っている病院は多いようです。体外受精・顕微授精になると不妊治療を専門に扱う病院に行く必要があります。

【規模】
❶個人経営の産婦人科・婦人科
❷不妊治療専門の病院
❸総合病院・大学病院の婦人科
etc
個人の病院でも妊娠率が高いところはあります。子宮の病気がある方は大きな病院に行く傾向があるようです。どの規模でも待ち時間は長いみたいですが、大学病院は断トツで長いようです…。病院によっては土・日・祝日もやってます。

【どの方法から始めるか】
❶タイミング法から始めて徐々にステップアップする。年齢の若い方や体に問題がない方はここから始めるようです。
❷体外受精からスタートする。不妊治療専門の病院に多いようです。また、年齢が高い方・妊娠しづらい原因がある方・病気等の都合で早期妊娠を目指している方はここからのスタートが多いです。

【刺激法・自然周期法(低刺激法)】
体外受精・顕微授精の場合、大きく分けて刺激法と自然周期法があります。私が知っているメリット・デメリットも記載します。
❶刺激法:薬で刺激を与え1回の排卵期にたくさんの卵子を取って凍結保存。生理周期に合わせて受精卵を子宮に戻す。
メリット:一度にたくさんの卵子がとれ、良い卵子を選んで使える。採卵回数も少ない。(体への負担・通院回数・コストが減らせる。)
デメリット:薬(飲み薬、点鼻薬、注射etc)の体への負担・コストが大きい。たくさんの卵子は取れるが、全部が使える卵子という保証はない。人によっては薬によって子宮が腫れたりも。また、遺残卵胞(育っても悪い状態の卵子)が体に残ってしまうことも。
❷自然周期法(低刺激法):1個の卵子を育てて採卵し、生理周期に合わせて受精卵を子宮に戻す。場合によっては卵子を育てる際に最低限の薬を使用する。(低刺激法)
メリット:自然な状態と同じなので体への負担が少ない。
デメリット:1回の採卵で卵子が1個しかとれないので、悪い卵子の場合は受精へ進めない。受精・着床に進めなかった場合は採卵からスタートになるため、通院回数・コスト・時間がかかってしまう。

③私の病院の選び方

いろいろ調べて、都内にある体外受精からスタートする自然周期(低刺激法)の不妊治療専門病院にいく事にしました。
【理由】
・職場から通える都内にあり朝6時くらいからやっていたので、仕事と通院の両立がしやすそう。(夫の職場からも行きやすい場所)
・子宮体ガンはすぐ再発することもある&タイムリミットの35歳まで数年だったので、なるべく妊娠確率の高い体外受精からのスタートを選んだ。
・子宮が病気になっているため、刺激法での負担をかけたくなかった。
・365日、土日祝日もやっているので、排卵や受精の良いタイミングを逃すことがない。
・卵子を採取する針を独自開発するなど、専門性の高い病院だった。

【通う前に不安だったこと】
・先生が毎回違う。(引き継ぎはきちんとされるのか???)
・無麻酔での採卵。(痛そう…。)
・卵子が採れない、使える卵子が採れないと1からのスタートで時間がどんどんなくなってしまう。(病気が再発したらどうしよう…。)

病院を決め、不妊治療スタートです!
不妊治療②〜夫婦で事前検査〜に続きます。

【不妊治療の話一覧】
・不妊治療①〜病院選び〜
・不妊治療②〜夫婦で事前検査〜
・不妊治療③〜採卵〜
・不妊治療④〜受精確認から不妊治療卒業まで〜
・不妊治療⑤〜ストーリーに入らなかったイロイロ〜

※私が治療した時点での情報・私が知り得る知識の中で記載しておりますので、知識の浅さ・情報や言葉の間違え等はご了承いただければと思います。

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