不妊治療⑤〜ストーリーに入らなかったイロイロ〜

これまでのストーリーには入れ込めなかった、私が不妊治療を行った際に大切にしていた事を最後にまとめてみました。

①不妊治療についての捉え方

自分自身が不妊治療をする前は、『縁のないもの』『なんか人工的だな』と思っていました。子宮体ガンが治ったら不妊治療を即始めなければならないという現実をつきつけられた時に初めて、不妊治療について知ろうとし、向き合いました。最近ではコロナの影響で不妊治療遅延の話題に対して心ない書き込みを見るたびに、おそらく多くの日本人が以前の私のように知識も関心もないから心ない書き込みをしてしまうんだろうな〜と思います。

話がそれましたが、実際に私が不妊治療をして現在妊娠中の経験から言える事は、今現在とても幸せです。お腹の中の赤ちゃんが大きくなるにつれて動く(胎動)ようになりますし、声をかけたり、動いている部分を触ったりすると反応が返ってきたり…。まだ産まれていませんが、1人の人間が自分の中に宿っている不思議な感覚と幸福感。だからもしこの先、他人から体外受精で授かった子という事実に対して嫌悪感を向けられたとしても『授かり方が違っただけ。どんな産まれ方でもこの子は自分たちの愛する我が子。』と堂々としていられると思います。

どのステップからでも不妊治療を始める際は、不妊治療についてきちんと知識をもち、パートナーとよく話し合って、自分たちが後悔しない(自然妊娠一択という答えも有りだと思います)結論を出すのが良いと思います。

②不妊治療の病院(先生)の考え方は自分と合うものを。

不妊治療の病院でも治療のやり方は様々です。不妊治療①〜病院選び〜で紹介した刺激法一択という場合もありますし、タイミング法から徐々にステップアップしてきましょうという場合もあります。また、私が通った病院のように主治医が決まっていないこともあります。人それぞれで『これだと安心だ』というポイントがあると思うので、説明会・無料相談・パンフレット・WEBサイト・口コミetcあらゆる情報を元に病院選びをすると『こんなはずじゃなかった!!』が起こりにくいと思います。

③不妊治療をどこでやめるか夫婦で決めておく

不妊治療はお金も時間もかかりますし、何よりこうしたら絶対に妊娠するという答えがないのでゴールが見えない。特に女性で働いている方は、休みや早退etc会社に気を使う場面も多くなってストレスを抱えますし、人によっては今後のキャリアに影響を及ぼします。我が家の場合は貯蓄と今後の人生設計から『不妊治療金額100万円まで(助成金を引いた自腹額)』or『2年間まで』という制限を決めました。それを過ぎたら残念だけど不妊治療での子供は諦めよう(自然妊娠で授かれたらラッキー)と言う事にしました。それぞれのご家庭でいろいろな考え方があるとは思いますが、辞め時の話も最初に目安として決めておくと不妊治療にゴールが定められて気が楽になるかもしれません…。

④不妊治療の話ができる人を見つけておく

身内以外に不妊治療の話ができる人がいると心強いです。SNS上でも良いです。不妊治療は未経験な事がたくさんなので、ちょっとした事でも不安になったりストレスに感じたりします。私の場合は、夫が不妊治療に対して何だか他人事だな〜と感じた時や採卵した日の過ごし方などを不妊治療をしていた会社の先輩に愚痴ったり相談したりしていました。話を聞いてもらって共感してもらえると、とても気持ちが楽になります。身内以外がオススメなのは、ほどよく距離感をもって接してくれるから。身内だと自分の事や家庭の事を知っているから、余計な一言を言われかねない(苦笑)私はそんな経験をし、すごく嫌だったので身内以外を相談役にオススメします。

⑤通院に楽しみをつくる

最後になりますが、不妊治療が長引くと辛い事が多いと思います。1回で妊娠した私でさえストレスは多かったです。私の場合は仕事に支障が出ないように朝早く受診し定時に間に合うように出社したりしていたので眠いのなんの…。そんな時はカフェでモーニングをテイクアウトして朝から気分UP!採卵の日は休みをとって、病院の後に美味しいものを食べに行ったり。頑張った自分へのご褒美は大切です♪


以上で私の不妊治療についての話は終わりです。もしかしたら2人目不妊とか経験したら話が追加されるかもです。

コロナの影響で不妊治療がストップしている病院が多いと聞きます。一刻も早く通常通りに不妊治療が受けられる世の中に戻る事を祈ります。


【不妊治療の話一覧】

・不妊治療①〜病院選び〜
・不妊治療②〜夫婦で事前検査〜
・不妊治療③〜採卵〜
・不妊治療④〜受精確認から不妊治療卒業まで〜
・不妊治療⑤〜ストーリーに入らなかったイロイロ〜

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