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問いギャルシリーズ

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世の中ってホント理不尽! それでも、たくましく生きていく乙女たちの日常と、ひとくちヒント。
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#やる気

目標って必要? てか、月が来て。(問いギャルシリーズ)

エリ「も、もう、結構、走った、よね、ハァ」 こころ「いや、まだ5分くらいじゃない?」 エリ「おぉ、がんばったね、わたしたち……ハァ」 こころ「いや、終わった感出すなよ」 川の見える少し広い土手で、二人。 ランニング。 こころ「運動不足すぎじゃない?」 エリ「まぁしょうがないよね、エリは頭脳系だし」 こころ「うーんそうなの?」 エリ「とりあえず休憩……」 土手の端に座り込む。 こころは立ったまま。 柄村こころ:軽度の社畜。勤勉家。趣味はヒトカラでシャウト。 珠華寺エリ

自信に根拠は不要、ザリガニの子孫(問いギャルシリーズ)

エリ「あ、あそこ見てタラバガニ」 こころ「タラバだってわかるの?」 エリ「おいしそうじゃん」 こころ「いやわからん」 薄暗い、通路や部屋。 分厚いガラスケースの棚。 人工的に再現された小さな海で生物が動いたり、動かなかったりしていた。人のまばらな、水族館。 こころは有給を取った。エリはフリーランスなのでそのあたりは自己管理。 エリ「カニたち幸せそうだね」 こころ「わからんでしょ」 エリ「聞こえないの? 声が」 こころ「……言ってなかったっけ? 私の両親、人間なの」 エリ「

やる気ファイアー理論? 炎を保つ!(問いギャルシリーズ)

こころ「何読んでんの?」 エリ「独学大全って本」 こころ「へー。どんな本?」 エリ「独学について色々書いてあるの」 こころ「いやそれはわかるんだが」 休日の朝、二人はファーストフード店の二階席で100円のホットコーヒーを啜りながら、それぞれ勉強していた。エリの机にはアップルパイの抜け殻(包み紙)が重なっている。こころは、彼女のスイーツ食べすぎに対して呆れるのも飽きていた。 柄村こころ:軽度の社畜。勤勉家。趣味はヒトカラでシャウト。 珠華寺エリ:意外にフリーランス。意外に

7つのケーキに意思は抗えない(問いギャルシリーズ)

エリ「いや~ダメだとわかっちゃいるんだけどねぇ」 こころ「だとしても、でしょ。ケーキ7個はさすがに」ブラックコーヒーをすすりながら言う。 ウッドと緑がバランスよく配置されつつも、打ちっぱなしのコンクリートや直線的なライン、随所のゴールドがモダンな雰囲気を醸し出すカフェ。外の道に面した全面ガラス張りの近くの席で、二人は話していた。 柄村こころ:軽度の社畜。勤勉家。趣味はヒトカラでシャウト。 珠華寺エリ:意外にフリーランス。意外に読書家。ナチュラルにギャル。 ・・・ エ