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ミラーボールのように多面的な顔を見せるのが人間だ。

と、実に5度の直木賞候補となっている
柚木麻子さん
(先日の『100分de名著』)。

「ほとんど住家と云うものを
持たないで暮して来た。
どこへ行っても木賃宿ばかりの
生活だった。」

「放浪記」に自らの生き方をこう記し
同棲と別離を繰り返した
著者・林芙美子の奔放さと、
養子・泰に見せる母の顔との
落差などを踏まえた発言だが、
正に人間は
相対する人によって、
時間によって、
立場によって変わる。

私も、そうした人間の宿命を意識しつつも
なお多面的な自分を披露してしまう。

でもこの世に一人、
「これが自分」と思える
「自分」を出せる相手がいればいい。


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