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面と向かって「ありがとう」は、ちょっと照れくさいから、これからも一緒に「お疲れ生です」。       ?

と、缶を片手に松下洸平が語りかける
アサヒ生ビールのCM。
これが「夫婦の日」を前に放映されている。

■言ってはいけない、この言葉

「面と向かって『ありがとう」』は、
ちょっと照れくさいから」

というセリフ、
夫婦関係、あるいは男女関係における
固定観念が変化しつつあるいま、
言ってはいけないのではないか。
と、あえて言いたい。


2分に1組の夫婦が離婚し、
離婚予備軍が
中高年を中心に増え続けているいま、
原因の一つは
このセリフ背景に隠された、
ご都合主義にある、
と思うからだ。

■都合のよい「男だから」

このセリフの背景には、
もう50年近くも前に
男女の役割を固定化すると物議を醸した
「私作る人、僕食べる人」(ハウス食品工業)と
同様の悪しき定義付けがある

それは、

男は、面と向かって「ありがとう」なんて
言えない生き物だ。

という都合のいい言説である。
この種のいい方は、
いままでは、ある程度許されてきた、
かもしれない。

しかし、
男は、
あるいは
女は、
という固定観念は
日に日に薄まっている。
それに気づかぬふりして
「男」に逃げるのは、
都合がよすぎる。

だから、

「ありがとう」ぐらい言えよ、
人間同士、
そのときどきに、何度でも。

俺なんて、毎朝、毎日言っている。
今日も一緒に暮らせる感謝も込めた

「おはよう」

と同じように。













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