【読書感想】睡眠こそ最強の解決策である~PART3~

今回は夢がもたらす力について紹介したいと思います。夢っていみのあるものなのかなと思っていましたが、人間にとって重要な役割があることを学びました。夢は人によって様々ですが、人とは違う人生を生きてるので、みんな異なる夢を見ているのです。

レム睡眠がもたらす力

レム睡眠中の脳の活動

レム睡眠中は、①脳の視覚②運動③感情④経験の記憶を司る部位が活発になります。その一方で合理的な思考や意思決定を司る部位の活動は静まります。また、レム睡眠は感情と密接に繋がっていて、33%~55%はその日のうちに起きた感情を示す形で現れることが多いことがわかってきました。

夢のもたらす力とは

夢を見るレム睡眠とつらい記憶の結びつき

夢を見るレム睡眠は価値のある出来事を既存の知識と統合化して、経験として蓄積するだけでなく、いやな出来事やつらいことを忘れる能力もあることがわかってきている。また、その感情に関する夢を見ることで感情を切り離すことが出きて、忘れることが出来る傾向にあります。

PTSDと呼ばれる心身病では、当時のつらい記憶を思い出すフラッシュバックによって、繰り返し悪夢に悩まされます。本来であれば、レム睡眠中は、不安を誘発するノルアドレナリンと呼ばれるホルモンが脳内からなくなります。しかし、PTSDの患者は、ノルアドレナリンが多くなっており、レム睡眠が乱れるため、感情の切り離しが出来ていないと現状では考えられています。

睡眠不足がもたらす洞察力の低下

レム睡眠は感情を読み取る力にも関わっていて、他人の表情やしぐさを読み取ることにも影響しています。睡眠不足の時は他人の感情をくみ取れずに苦労した経験に思い当たる人もいるでしょう。

夢による創造力と問題解決

寝ぼけとは

皆さんも朝起きて頭がぼーとしたことがあると思います。寝ぼけは睡眠慣性と呼ばれる状態で、ノンレム睡眠の上達~強制的に起こされることでなります。覚醒状態になるのに時間がかかってしまうため、寝ぼけの状態では頭がぼーとしているのです。

レム睡眠時の思考法

レム睡眠時は理路整然としたロジックではなく、ランダムな思考をしています。そのため、散らばった情報から新しい発想に繋がることがあるため、新規性や革新性のあるアイディアが思いつきやすいと言えます。創造力を養うときは、論理で整理された思考だけでなく、ランダムな思考をすることで未知の発想に繋がるかもしれません。

コンピューターと脳の違い

コンピューターは大量のデータを正確に記憶することに優れています。しかし、独創的なアイディアや組み合わせを発見するのは脳の機能の方が優れていて、コンピューターと人間の差別化する上で重要な指標の一つと言えます。しかし、近年は脳の構造を模擬したニューラルネットワークやAIの台頭により、分析や関連性の発見もコンピュータの方が優れるような時代になってきてます。

問題解決と夢の力

ある実験では問題や課題があった際に関連した夢をみるか見ないかでぱをーマンス能力に10倍以上の開きがあることが報告されています。また、睡眠をするかしないかでは、想像力に3倍の開きが出ることがあります。解決できなかった問題を寝ることで解決した経験がある人もいると思いますが、睡眠によって解決しているのです。朝の時間に創造的なことをすることは睡眠の観点でも友好的であるのです。

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