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エッセイ 成長という名の旅

  学生は、自分自身という出発点から、学校という乗り物に乗って、成長という名の旅に出る。目的地が決まっている学生もいるかもしれないが、まだはっきり決まっていない学生の方が多いのではないか。小学校、中学校までは、私立に行かない限り、学校を自由に選べない。
 学校は目的地を教えてはくれないが、学校の目的は明らかだ。特に公立の小、中学校までは。そもそも学校というところはA型的人間を育てるための、A型的組織なのだ。なぜならA型的秩序尊重人間の方が学校としても扱いやすいし、社会にとっても弊害が少ないと考えられているからである。
 いろんな性格を持った学生がひとつの学校に一緒くたに放り込まれる。そこでA型的教育を押し付けられる。A型の学生にとっては苦にならないかもしれないが、 O型やB型の学生にとってはかなり苦痛を伴うかもしれない。学校と学生のミスマッチがいじめ、不登校などの軋轢を生み出す。
 学生の性格によって学校を分けるということはできないものか。気の合った者同士の方が旅は楽しくなる。

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