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雑感

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#キャリア

40代からのキャリアを楽しむコツについて

経験の価値を再定義する重要性 日本は世界一の高齢化社会なのに、40代以降は「キャリアの墓場」的なネガティヴな論調をいまだに見るし、それが世間のイメージになってるのは良くないなと感じる。 年金をもらえるのは65歳からなので、冷静に考えると、40代というのはまだ折返し地点を過ぎただけ。まだ最低20年はキャリアが続くわけで、新卒からの時間と同じくらいの長さが残っているというのは、なかなか迫力のある事実。 ということで、40代以降を「黄昏」的に捉えるのはもったいないなと感じる。

人生の「特別な瞬間」はいつ訪れるか?

30歳前後でキャリアに悩んでいる方からよく相談をもらう。「今の会社でそのまま30代を過ごしてよいでしょうか」「自分が向かっている方向は果たして正しいでしょうか」「自分は将来どうなってしまうのでしょうか不安でしかたないです」と。 私も同じ頃に、人生やキャリアにとても悩んでいたので、その気持はとてもよく分かる。似たような悩みが常に頭の中を渦巻いていて、日々憂鬱だった。 そんな時によく思い出していたのが、村上春樹が、29歳のある日、突然「小説を書こう」と思い立った話。 20代

自分の「普通」にこそ価値があるのだということ

「ブルーピリオド」は何度も読み返すくらい大好きなのですが、あらためて1巻から読み直していて、5巻にこんな印象的なシーンがありました。 多くの方の相談を受けていると(累計123名となりました!)、やはりキャリアの悩みが多いのですが、その時に重要となるのが、この大葉先生の言葉だなと思っています。 営業でもマーケティングでも、経理でもカスタマーセンターでも、どんな職種であっても、毎日かなりの時間を投じて仕事しているわけで、そこにはその人特有のスキルや知見、そして、個性が宿ってき

入社4年目27歳メーカー人事。いま何を学んでおけばよいのでしょうか?

最近は多くの方の悩み相談をオンラインで受けているのですが、30歳前後の方が、今後のキャリアについて悩むケースが多いなと感じています。ひとつの視点として、過去別のブログで書いた記事を加筆修正して再掲したいと思います。「ミクロとマクロの視点を持つ」「両者を行き来する」というのはとても大切で、私は今も心がけています。 ------------------ よく皆さんからツイッターやメールで相談や質問を頂くことがあります。ご本人の同意をいただきましたので、先日頂いたキャリアについ

「理想の自分」を追いかけるのをやめてみた時のこと

最近は仕事における「内発的動機づけ」の重要性が語られることが増えました。昇進や報酬といった「外発的動機づけ」よりも、自分が心からやりたいと思う、社会的にも意義のあることをやりたいという人は増えているように思います。 私自身も過去を振り返ったときに、内発的動機づけが仕事をドライブしてくれたことも多く、その重要性に異論はありません。一方で、あまりに内発的動機に関心が行き過ぎるのも危険かなとも思っています。特に「理想の仕事、そして自分の追求」みたいな思考が強すぎてしまうことに対し

「他人は自分にそんなに関心がない」という真実について

歳を重ねるといいことって思ったよりたくさんあります。その一つが「他人は自分にそんなに関心がない」という真実に気がつけたということです。 若い頃の私は、なにかを始める時、挑戦しようとする時にいつも他人の反応が気になっていました。「失敗してバカにされたらどうしよう」「あんなことはじめてイケてないと思われないだろうか」などなど。 でも、経験を積むとわかるのは、他人は自分が思ってるようには、私の考えていること、やっていることに関心がないということ。そりゃあもちろん私が失敗したら「

10年間追求したいテーマを見つけ出すことの重要性

最近改めて思ったのは、サラリーマンであっても、フリーランスであっても、自分の正気を保ったまま長いスパンで仕事をするのって難しいよねということ。 ビジネスできちんとした形のあるものを生み出すには、やはり5年から10年は平気でかかる。けれど、その長期戦にコミットして正気を保ちながら試行錯誤を続けるのは想像以上に難しい。1-2年は勢いよくやれる人は多いけれど、その集中を長い期間にわたって持続できる人はみんなが思っているより少なくて、多くの人はどこかで失速していく。 ちなみにこの

グローバルの新卒人気企業ランキングにみる、日本でのコンサルキャリア構築の難しさ

注)本記事は別のブログの記事を加筆・修正して転載しています。データは2016年当時のものですのでご注意くださいませ。 Universum Globalの「新卒」で働きたい会社ランキング(主要12カ国((the U.S., China, Japan, Germany, France, U.K.., Brazil, Russia, Italy, India, Canada and Australia))の合計20万人の学生対象)によると、Business分野の結果は以下のとおり

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身近なことへの「情熱」からはじめてみよう

最近良く言われるのは、仕事においても「情熱」が重要、ということ。 これは本当にそうで、AIなどの導入でホワイトカラーの業務の自動化が進むと、いかに他の人と「差別化」して付加価値を出せるかが重要になる。 そして、そのエンジンは、対象への情熱だろうと思う。何かにのめり込むことが知識やスキルの習得を早めるし、なにより仕事で必ず訪れる困難を乗り越える上で、強い情熱はそこで諦めずに自分を支えてくれる。 ただ、「情熱が全て」といってもピンと来ない人も多いだろう。そんな情熱を傾けるよ

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「どんな状況でも仕事で成果を出すのがプロ」という主張の危うさについて

最近のネットは、成功した起業家や、注目企業で成果を出した人のインタビューや記事に溢れていて、そういった人への憧れや、何かを学び取りたいという皆の思いが強く感じられる。それ自体は特に悪いことではないし、学びを得られることも多いのだけど、一つ気になるのは「どんな状況でも仕事で成果を出すのがプロ」という主張がよく使われている点。 職業人としてのプロ意識というのは重要だし、困難な状況に追い込まれながら成果を出せるかはきわめて重要。ただ、経営管理の仕事をしてきた経験からすると、どんな

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若者「こそ」挑戦しにくいよねと思う理由

「若者は挑戦せよ!」というメッセージは最近のネットでもよく流れてきます。若い頃は失うものがないし、だからこそ自分のやりたいことに全力で挑戦せよ、と。 ただ、私自身の話をすると、若い頃「こそ」挑戦できなかったですね。だってあらゆることに経験値がないし、結果がどうなるか全く予想がつかないから、不安でしかたがない。挑戦しろと言われても無理ですよ、という感じでした。 もちろんそうでない人がいます。若くして果敢に革新的なことに挑戦し続け、社会的にもインパクトのある大きな成果を出せる

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