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「他人は自分にそんなに関心がない」という真実について

歳を重ねるといいことって思ったよりたくさんあります。その一つが「他人は自分にそんなに関心がない」という真実に気がつけたということです。

若い頃の私は、なにかを始める時、挑戦しようとする時にいつも他人の反応が気になっていました。「失敗してバカにされたらどうしよう」「あんなことはじめてイケてないと思われないだろうか」などなど。

でも、経験を積むとわかるのは、他人は自分が思ってるようには、私の考えていること、やっていることに関心がないということ。そりゃあもちろん私が失敗したら「ざまあみろ」と思う人もいるかも知れませんが、そういう人だって、そんなのはすぐ忘れてしまいます。まして大半の人にとって、私が成功しようが失敗しようが、どうでもいいわけです。みんな自分のことで忙しいですから。

こんなの当たり前でしょ、と今の私なら思うのですが、こう考えられるようになるまでは思いのほか時間がかかりました。30代なかばを過ぎてようやくという感じです。

振り返ると昔の私は自尊心の塊だったんですよね。情けない姿を他人に見せたくない、失敗したくない、自分をカッコよく見せたい。こういう思いが強すぎて、他人から実際に何かを言われたわけでもないのに、勝手に心の中で「あいつにバカにされたくない」と考えて行動することを止めていた。完全に「自作自演」ですが、そのときは自分のちっぽけなプライドを守ろうと必死だったのだろうと思います。

でも、仕事をしていると、否が応でも失敗しますし、カッコ悪い状況に追い込まれます。特に真剣に仕事すればするほどそうなります。私も何度も失敗し、カッコ悪い姿を人に見られて、それに落ち込みながらなんとか立ち直ることを繰り返しつつ、だんだんと「他人は自分にそんなに関心がない」という真実に気がつくことができました。そして、その認識を得たことで、仕事にも正面から向かい合うことができるようになり、成果も出せるようになりました。

一方で、家族や友人など、自分を本当に気にかけてくれる人が身近にいることもすごく大切です。そういう人たちのサポートがあるからこそ乗り越えられる試練があるからです。そのことについてはまた書きたいと思います。

ボーナストラック

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