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大学生の息子たちへ伝えたいこと 少子化について考える編

少子高齢化が叫ばれて久しい今日この頃。

けれど、このふたつは、決してワンセットではありません。


高齢化は、自然の摂理です。

私も、今まで、両親、祖父母やおじ、おば、義父母、小さい頃から大好きだった芸能人など著名人を見送ってきました。

私は、逆縁をしないように妙に力が入っていたことを、両親を見送った後に気が付きました。

今は、肩の力が抜けて、よりリラックスして生きています。


翻って、少子化。

これは、社会情勢や常識、環境、人間関係、好みの変化による帰結だと私はとらえています。

私が小さい頃は、周りにいる30歳以上の大人はほぼ結婚していたし、きょうだいがいるのが当たり前、4人きょうだいも珍しくありませんでした。

逆に、ひとりっ子がレアで、「大事にしてもらえて羨ましいな」と当時思っていました。

社会の単位は家族で、父親が働き、母親が家事と子育てを担い、毎日ちゃぶ台を囲んでおしゃべりしながらご飯を食べ、電話もテレビも一家に1台、ゲーム機はなく、洋服やおもちゃを親せきや近所からもらうことも、お裾分けや調味料の貸し借りも、日常よくあることでした。

コンビニはもちろんなくて、かわりに商店街や市場、駄菓子屋があって、ファミレスでの夕食がごちそうで、公園では毎日大勢の子どもが遊んでいました。

滞りなく学校に通い、就職し、結婚し、子どもを持つ。

それが、人生の既定路線で、幸せなのだと疑っていませんでした。

ある意味、無知で、単純で、選択肢がない分、悩まなくていい時代でした。

今は、明らかに、個人単位の社会システムに変わってきています。

コンビニやスーパー、宅配など、ひとことも話さずに買い物ができるし、外食も映画鑑賞も旅行も、ひとりでするっとできちゃいます。

移動中も、食事中も、作業中も、勉強中や仕事中でさえ、スマホは誰より何よりも身近にそこにあって、考えることも物思いにふけることも会話することも面倒に感じるくらいに、隙間時間を見事に埋めてくれます。

スマホ歴5年の50代の私ですらこうなのですから、デジタルネイティブの世代の人たちにとって、スマホは何よりも必要なモノなのかもしれませんね。

そんな、人と話すよりスマホと過ごす方が長い環境に身を置けば、恋愛や結婚は非常に面倒で、労力の割に実りが少なく、破綻するリスクも高く、あえてそれに挑戦する意味があるのかと考え、ためらうのは当然だと思います。


私は、少子化、別にいいんじゃないかと思っています。

日本の文化がいずれ消滅するのは、大変惜しいけれど、地球の人口が爆発的に増加している今、あえてそんなに必死に「産めよ、増やせよ」をしなくてもいいのでは。

人間以外の生物たちにとって、人間が増えること、さらなる便利さを求めて地球を改変(改悪?)されることは、迷惑この上ないのではないでしょうか。

日本は、少子化でホントに人手不足になったら、AIやロボットなどのテクノロジーを飛躍的に発展させたり、移民の人たちが暮らしやすいように社会システムを本気で変えたりするんじゃないのかなーと想像します。


個人的には、少子化対策でこれから生まれる子どもを増やそうとするより、虐待などで辛い思いをしている子どもたちや、自殺を考えたりうつ病を患っている若い人たちのサポートを進めて欲しいです。

まだ誕生していない命より、今、苦しんでいる子どもたちや若者が、明るい未来を夢見ることができるようにするのが大切。

すべての学びたい子どもたちへの教育費無償化や、賃金の引上げ、長時間労働からの脱却など、今存在する子どもたち、若者たちがイキイキと暮らせる社会にして欲しい。

生きるのがつらい人は、結婚したい、子どもを持ちたいと願うエネルギーを持っていません。

そこからスタートして欲しいです!


死ぬその時まで、20代の知力体力でいられるなら、私も、結婚・出産せずに、人生遊び倒して死んでいたかもしれません。

でも、確実に、人間は、老いて、それから死ぬ。

なら、やっぱり、助け合い、支えあう家族はいた方がいいし、その家族は、自分で創造していかなければなりません。

結論。

私は、今20代でも、結婚、子育ての道を進みます。

旦那は、経済力より、コミュ力や家事力に重きを置いて選びます(*^^*)



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