夏至のメッセージ 2022 #03
2022年6月23日 ウメ仕事の開始
今朝は神社で梅仕事です、社務所の隣に一本の梅の木がありました。梅雨の一番雨が上がった頃が収穫どきだよと言われて山を登って来ました。
ふうっと一息ついて、カゴを取り出して梅の摘み取りです、神殿のお水替えと榊の取り替えは巫女さんがやってくれます。
彼女は美しい娘さんですが人ではなく狐の娘です、私といるときは人になっていますが、1人で帰るときはきつねに戻ります。
今日は2人で神社のお勤めです。
午前中いっぱいで、ほとんどの梅をつみ取りました、10キロほどでしょうか。
梅の木の折れた小枝で引っ掻いたり、擦ったりして擦り傷だらけになって収穫を終えると
「あらあら、傷だらけですね、こちらで洗ってくださいな」と、洗面台まで案内されます。
傷口を洗って出てくると、狐の巫女さんは小さなスプレーボトルで傷口にシュッシュッと液体をふりかけます。
「それはなんですか」と聞くと
「琵琶エキスです、傷口の消毒と細胞の再生を早めます」
狐の国の治療法だろうか?
「へえー、初めてです」と言うと
「山にはいろんなお薬があるんですよ」と笑った。
二人で梅のヘタを取って、丁寧に洗って瓶の中へお塩と交互に入れて塩漬けにして今日の作業を終えました。
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