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フレンチ?フライ

Bonjour! 東京フランスかぶれこと新行内です。陸サーファー的にフランスを語っております。

いつでもどこでも、フランスとか、フレンチとかの言葉を目に耳にすると「なんじゃなんじゃ?」と首を突っ込む性分でして。

そんなフランスかぶれは、以前に撮った開運団子の写真を見て、ひっかかってしまったのだ。

「この団子の袋、French Fried Potatoって書いてある~!」

団子がポテトの紙容器に入ってたんです。
French fried potato


そう言われてみれば、私がこどもの頃はフライドポテトのことを「フレンチフライ」とか「フレンチポテト」って表記していることが多かった気がする。(あくまで体感。)


確かにフランスでは実にフライドポテトをよく食べる。

カフェやレストランで出てくる超定番のステック・フリット(steak frites)にはこれでもかというほどのフライドポテトが添えられているし、サンドイッチを買ったりするとおまけで大量についてきたり。

こちらは東京のフランス、Aux Bacchanalesのステックフリット


なるほど、フランスがこの料理の発祥の地だからフレンチと呼ばれているのだな、と思い調べてみると、

発祥地と発祥地での呼び方
ベルギーではベルギーがフリッツ(フライドポテト)発祥の地だとされており、17世紀ナミュールで不漁に困った住民がジャガイモを揚げて食べたことが起源と同国では伝えられている。そしてベルギーのブルッヘ(ブルージュ)にはフリッツ博物館英語版)がある。
これに対して、フランスの新聞『フィガロ』電子版が2018年8月1日付で、19世紀初頭のパリでフリットが登場したと唱える研究家のインタビューを掲載し、論争になっている[2]
ベルギーではフリッツ (Frietjes) と呼ばれている。フランスなどでは、日常的には単にフリットフランス語: frite)と呼ばれ、学問的には冗長な表現でポム・(ド・テール・)フリットフランス語: pommes [de terre] frites)と言う。

Wikipediaより

ふむふむ。発祥地についてはベルギーとフランスの2説あるらしい。

まあ、2国は陸続きの隣国であるし、どっちが先というよりはあのあたりで作られ始めたものが、徐々に広がっていったのだろう。

ベルギーと言えばムール・フリットもありますね。


ではなぜ、日本ではフライドポテトのことを「フレンチフライ」や「フレンチポテト」と呼んでいる(た)のだろう?

他の地域での呼び方
アメリカ英語フレンチフライズ (French fries) または、フレンチフライドポテイトウズ (French-fried potatoes)。 (なお、イラク戦争の折に、アメリカ合衆国の好戦的な姿勢に批判的なフランスへの抗議と皮肉の意を込めて、アメリカ合衆国議会の食堂では、フレンチフライをフリーダムフライ自由のフライ)と一時的に呼び変えていた。) イギリス英語ではチップス (chips)。オランダでは、一度粉末にしたジャガイモを成形して揚げたものをラスパタト (Raspatat) と呼ぶ。

Wikipediaより

なるほどどうやらこの呼び方は、アメリカから伝わってきたものらしい。納得、納得。


しかし、Wikiの記事を読み続けていたら驚いた。

なお英語圏ではこの食べ物を指して「Fried potato」とは呼んではいないので、フライドポテトはあくまで和製英語であるが、文法的には一応間違いではないので英語圏でも一応、おおよその意味は伝わる。とはいえ、英語圏でfried potatoというとフライにしたポテト全般を指してしまいポテトチップスハッシュドポテトもこれに含まれてしまうので、やはり同義ではない。

Wikipediaより

「ええ~!フライドポテトって和製英語だったのぉ!」


某ファストフードチェーンのフライドポテトが海運の遅れから品薄状態ということがニュースになる今日この頃。みなさんはフライドポテトお好きですか?

これは数年前にママ友たちと大量のポテトを摘まみながらおしゃべりした時の写真。早くこんなささやかな幸せが戻って来ますように。


それでは A bientôt!

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