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B線TNS日記32 今年ものこり3か月

某月某日 TNSにて

今年はあり得ないくらいのスピード感で日々が過ぎて行っている。

思い起こせば年が明けて2か月ほどは長男の高校受験で緊張感の続く毎日を過ごし、受験が終わってやっと旅行に行ったり、一息つけると思ったら学校と幼稚園が休校になり、家族4人が狭いマンションに閉じ籠って暮らす日々が始まった。6月に学校が再開されるまでの約3か月間は、私の主婦経験の中で精神的に最も過酷な日々だった。

ニュースを見れば不安になることばかりだし、家の中にこもっているとストレスがたまる。友人や離れて暮らす家族とは会うことは出来ずにオンラインで話すことしかできない。孤独を感じた。

何もせずとも万年食べ盛りの家族のおなかは減り、以前は給食の恩恵で朝食と夕食を用意すればよかったところを三食すべて作らなくてはならない。そのたびに洗い物をし、後始末を終えて少し経つと次の食事の用意にとりかかる。砂の城を作っては壊し、作っては壊すのを繰り返す気分になる。

とは言えステイホーム期間が明けて学校が再開すると、今度はめまぐるしい速さで日々が過ぎていった。気づけばもう10月。それぞれ入学したばかりの息子たちは、もう1年生の半分以上を終えたことになる。

今年の上半期は、味のない饅頭を次々に口に入れては咀嚼するような日々が続いた。せめて残りの3か月は心やすらかに、楽しく充実したものにしていきたいと考える。不安も大きいけれど、やれることをやっていく。




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