『超言葉術』阿部広太郎著　Schoo

　

『超言葉術』という本を読んだ。なかなか長いタイトルの本で、正式名称は『コピーライターじゃなくても知っておきたい　心をつかむ　超言葉術』

　電通でコピーライターをしておられる若きエースが書かれた情熱たっぷりの本である。私はこの本をSchoo（スクー）というオンライン上でさまざまな講義を無料受講出来る、これまた画期的な学校で本の著者である阿部広太郎先生に出会い、そして二回目の講義の終わりに出された宿題が、この阿部先生の御著書『超言葉術』（ダイヤモンド社）を読んで＃つけて感想をnoteに書いて送ってね～！というものだった。「書いて送ってくれたら、絶対、読むよ～！！」なんて憧れの先生から言われたら、そりゃ読んで書くしかない。

　まず、最初のページを開き、「はじめに」を読むと、阿部広太郎氏がなぜ、どうして、この本を書こうと思われたかの思いが伝わってくる。この本のメインテーマがずばり冒頭から書かれているのだが、「I Love you.」をどう訳しますか？という問いかけから始まる「愛」について、、。え？！言葉のお話じゃーなかったの？！文章術の本じゃーなかったの？！と、間違えてエロ本買っちゃったかと本を閉じたりしないようお気をつけ頂きたい。歴とした「相手の心に響く、届く、そしてつかめるようになる文章が書けるようになるにはについて書かれた本」なので、ご安心を。

　しかしながら、第１章からは、もはや本ではなくなる。誰もこの本を、小説や評論文だと思って購入はしていないだろうけれど、一応、「本を読もう！」と思って買っている筈だ。だがしかし、読んでみれば分かるが、第１章を開くと、そこにはこじんまりとした教室、３０人ほど座れる教室に２０人ほどゆとりをもって生徒達が座っている教室が広がり、そしてチャイムが鳴ったか鳴らないか、恵比寿顔の阿部先生が元気よく足早に教壇の前に入ってこられる。その席のひとつに自分が座り、申し込んだ覚えもないのに、講義を受けている自分の姿に気がついてちょっと戸惑い、驚くことだろう。

「はじめまして、コピーライターの阿部広太郎と申します。」

　と、やや大柄の、ニコニコと笑顔の素敵な、なんでもド～ン！と受け止めてくれそうな、やや童顔の先生が現れて自己紹介されている。

　本かと思いきや、阿部広太郎先生の講座を受けられる教室に入れる魔法の扉だったので、この本はそうそうすぐには読み終えることが出来ない。講義中に、しょっちゅう、阿部先生は生徒である私たちに疑問や課題を投げかけられるからだ。なもんで、いちいち立ち止まって、「う～む、、、それは～、、、え～～っと～、、、」と自分の頭を働かせることになる。そうこうしているうちに、１章が終わる。１限目の講義終了だ。

　私はもう１限目の講義から、阿部先生の語り口に笑って笑って、大いに笑って、既にスクーの講義を受けて好きにはなっていたけれど（照れ）、もっと好きになってしまった！面白いんだ、この先生！電通で新人だった頃に書かれたという30本の自己紹介代わりのコピーが紹介されているんだけれど、これがもうおかしくて、おかしくて、丁度、電車の中で読んでいたものだから、涙浮かべて爆笑している姿を公衆でさらす訳にはいかず、ちょっと苦労した程だ。そして、かなり私自身と似たところの多い人間らしい、、ということにも気づいてしまった。かなり違う点といえば、阿部先生は「体は大きいけれど、態度は小さいのです。」というコピーでご自身を表現されておられるが、私といえば「体は小さいけれど、態度は大きいのです。」という点ぐらいだろうか、、？

「情熱とか嫌いな人には、悪夢の男です。」で、もう我慢できずに車内で吹いてしまった。この本は、外ではなるべく読まない方がよい。私のように恥をかくことになるから、、。その点は、要注意だ。

「阿部広告太郎」・・・こんな素敵な、生まれながらにして広告をしょって立つ宿命を担ってきた阿部広太郎先生の講義が7回分も受けられる。

　さぁ、私の最も感動した授業風景の場面の話しもさせて頂きたいところだが、生憎、これから水道屋さんが水漏れして使えなくなってしまっている我が家の水道を直しにきてくれるので、私はネットカフェを出て、水道屋さんとの待ち合わせに向かわなければならない。

　水道屋さんが早く来てくれて（２時間はのりしろをとって待って下さい、と言われている）、作業が早く終われば、私はまたネットカフェに足を運んで「いかに感動したか」を書かせて頂くつもりだ。ああ、水道屋さん、早く来てくれますように！宿題の受付は、９月30日、今日までなんです！！

　感想文というよりも、紹介文のようになってしまったが、この本の魅力の片鱗でもお伝え出来ていたら幸いだ。2000円でお釣りくる形で、電通の一線で活躍されておられる先生から講義が受けられることなんてないから！間違いなくお買い得ですよ！！

　ではまた！

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