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第22回 新規事業と飽くなき探究心(2021.4.1)


アイミツが誕生したあの日から、7年の月日が流れました。山あり谷ありではありましたが、何より良かったことは今日まで続けられたことだと思います。

創業する時に、息が長く、広くお客様にご利用頂ける事業をやりたいと考えて、インフラを創るという言葉を使ってきました。「すぐに熱しなくても、冷めにくい」そういうタイプの事業は、B2Bの雄と呼ばれる一流企業に、今でもその凄さを実感する所です。時間と共に強みが増していく様を目の当たりにしつつ、それが故に、年輪の如く時間がかかることも示唆していると理解しています。

長く続けるには、続けるための大義(何の為にその事業を志すか?)が求められる訳ですが、弊社が対峙している「B2Bの受発注」というこの領域。課題の奥深さや、TAM(最大市場規模)が大きい割に、競合プレイヤーが多くない理由を鑑みるに、改めて難しく、そして遣り甲斐のあるテーマだと実感するところです。

そんな中で、非連続を創ろうと昨年の夏から新たに社長室を作り、少数精鋭メンバーで立ち上げてきた新サービス「アイミツCLOUD」がローンチを迎えようとしています。

プレスリリース(2020/4/1)
企業間受発注をデジタル化する新サービス「アイミツCLOUD」β版リリース

何もない所から、新しいサービスが誕生する、まさに「0→1」の瞬間。
期待と不安が入り混じるのが普通かもしれません。ただ今回は、創業時のサービスローンチとはまた違い、沢山の頼もしい仲間に支えられて、不安よりも期待に溢れてリリースを日を迎えることができました。

私は、ユニラボを新規事業がどんどん生まれる会社にしていきたいと願っています。受発注という大きなテーマには、周辺領域も含めて、大なり小なり様々な不便が残っています。成功確率は1/1000と言われる新規事業ですが、どんどんチャレンジしようよ!ガンガン失敗して良いよ!と言える器の大きな会社を目指していきたいものです。


今回のプロジェクト、既存のアイミツでは中々展開しにくいことを、新たに別なチームを組成し、別なProduct思想をもって取り組んでいます。
(社内の人にしか分からない話ですが)既存のアイミツと全く反対のアイミツを創るみたいなプロジェクトでもあり、ある意味で、創業者にしかできないことをやらせて頂いている認識です。

ですが、突き詰めるほどに、既存のアイミツ(の行く先)が良くできた完成形にも思え、それを超えていくことの意味合いや難しさを噛みしめながら、この新しいサービスの誕生を迎えているところです。

他の会社の新規事業のやり方を外からじっくり眺めていても思うのは、既存事業に別な角度から肉付けをし、ARPUを上げたり、隣の顧客セグメントに広げていくような手法は、幾らでも成功事例がある一方で、既存事業のシステムや、顧客や、サービス思想に縛られることで中途半端な失敗を遂げてしまうものも少なくないように思います。私もこの十数年、何度も新規事業に挑戦し失敗してきました。

そんな中で悩んだ末、敢えて既存サービスとは会員体系を別にしたり、共用できるサプライヤーDBコンテンツも新規に作り直すなど、スタートの段階で大きな意思決定をして取り組んできました。
(前職でもPC版オークション→モバイル版オークションは、全部新規に作っていて成功したなとか、昔話も思い出しつつ…)

エンジニアチームはこれだけの大型プロダクトを、まともな仕様書も無しに短期間でアジャイルで仕上げてくれる一方で、しっかりVue.jsなどの新たなチャレンジをするなど、この機会を成長につなげている。やっぱりユニラボのエンジニアは本当にすごいな!と改めて実感することができました。
リリースの前夜まで、細かい仕上がりも気にしてくれて、一緒になってプロダクトを創り上げていくコミット感が、デプロイする度にサービス愛となって強くなっていくように感じます。


今回の新規事業は、その性質で言えば「概念実証」になると考えます。
新規の売上を創りたいのは山々ですが、それは一旦優先度を下げました。

今までとはまた違った顧客層にディープダイブして、長くアイミツのサービスをご活用頂ける為の「試金石」になるような取り組みにしたいと考えています。このプロジェクトの過程が、弊社すべてのチームの財産として、次に繋がっていくことを願うばかりです。

このプロジェクトは、ちょっとユーザーの反応を得られなければピボットするみたいな軽いノリではなく、我々の仮説を証明するまでリソースを投下し、継続していくものとして始めています。新規サービスだからという訳ではないのですが、ユーザーさんと対峙できる時間が今まで以上に頂ける中で、改めてユーザーさんのペインとその解消方法について、とことん考え抜く為の贅沢でプレミアムな期間であるとも思います。

ユーザファーストにも色々な捉え方があるよね、とチームで議論をしています。ある本の一説ですが、私もこの考え方が好きです。

「ユーザファースト」の本質は「ユーザの声を丁寧に全て聞く」ではなく、毎回自分たちの仮説をしっかりユーザやマーケットに問い、そこで自然淘汰される部分を伸ばしていく部分にある。ユーザ、すなわち「商品の使い手」の創造、言い換えるなら、「使ってもらえるものを作る」姿勢のことだ。


10年前と比べて、新規事業の作り方に関するノウハウがnoteやらTwitterを通じて世に出回るようになりました。当たり前のように、【The Model】を読み、【PMF】みたいな言葉を使う若手社員も少なくないのですが、新規事業の成功確率や、投資対効率が10年前と比べて飛躍的に上がったと言えば、必ずしもそうではないと感じています。言葉やノウハウはコモディティ化しても、新規事業の果実を掴み、そして成功できるのはほんの一握り。


既存のアイミツ事業の7年間においても、創っては壊しの連続で、常にピボットへの勇気が問われたと思います。それは、対象カテゴリーの選定であり、サービスのデリバリーの在り方であり、マネタイズポイントの変遷であり、SEOのトレンドの変化などもその1つだと思います。行ったり来たりしながら、バーンレートと我慢くらべをするようなものだったと思います。

改めて、これまでを振り返るにおいても、新規事業の成功は、以下の2つ「人とチーム」に集約され、さらに言えば、それらを突き動かす「飽くなき探究心」が原動力であろうと考えます。

①やり抜く執念
(仮説の証明、PDCAを諦めずに回し、高いレベルでやり抜くこと)

②変化を受け入れる
(仮に失敗しても、仮説を変えて取り組むほどの忍耐力や、チームの強さ)

アイミツCLOUDチームは、既に20名以上のチームで構成され、社内でも大きな組織となっています。1つの目標に向かって、企画、開発、オペレーションをガンガン回してくれる姿は非常に頼もしい限りです。参加しているメンバーは、このプロジェクトで沢山のことを学び、このプロジェクトを経て、何倍にも成長することでしょう。そして、探求心に溢れる「つくるひと」になってもらいたいと心から願っています。


新たなサービスローンチを迎え、改めてユニラボコンパスで定義した「まっすぐ」を見返しています。

▶顧客にまっすぐ向き合う
私たちは、すべての顧客の成功の為に、全力を尽くすことを約束します。
その為に、プロフェッショナルであることに拘り、高みを目指し成長し続けます。

▶ チーム全員にまっすぐ向き合う
私たちは、立場に関係なく、良い悪いをはっきり言えるチームを目指します。チーム全員にリスペクトと感謝を持ち、信頼関係を築きます。

▶ 成すべきことにまっすぐ向き合う
私たちは、自身とチームの目標達成に向けて真剣に取り組みます。
最速かつ最高のアプローチを探求し、諦めずに粘り強くやり抜きます。


この先に、私たちが目指す「10倍便利」の世界が、きっと見えてくると信じています。チームの皆のお陰で、新たな気持ちで春を迎え、新たなチャレンジのスタートラインに立つことが出来て、心から感謝しています。

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ローンチ前の打ち上げ会。皆、久々に酔っぱらいました~。皆ワイン飲み過ぎ。皆目つぶりすぎ笑。私の隣のチャンさんはハノイ出身の期待の若手エンジニア!とにかく日本語がお上手です。

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リリース前夜の飾りつけのシーン。
写真は、某キャノン社から転職してきてくれて、初めてネットサービス立ち上げに邁進し、チーム一丸に貢献してくれた田口さん(元々は人事畑、アメフト、ほぼベトナムの人)
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ユニラボの代表取締役CEOの栗山です。BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を運営しています。会社の様子をコツコツ配信しています。皆で良い会社作りを目指して七転八起ですが、目標はブレずにまっすぐ突き進んでいきます。