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5歳児に稼がせる

ここ数か月、チャレンジしたことがある。

それが、娘に稼がせることだ。

例えば、
習い事の練習を毎日出来たときに、10円。
自分の上履きを洗ったときに、50円。

何かを達成したり、お手伝いをしたときに、報酬としてお金を渡すようにした。
金額は、そのはっきりと決めていない。「いくらにする?」と聞くと、「5円」とか「10円」と、自分でほしい金額を言ってくるので、彼女の希望の金額を渡すことが多い。

何かをしたことへの対価なので、お小遣いとは違うと思う。

きっかけは、毎日繰り広げられる娘の癇癪から逃げたかったから。

毎日、習い事の練習を泣きながら嫌がる娘。こちらも仕事を終え、夕飯までのわずかな時間の中で練習を見るのに、毎度泣かれてはへとへとになる。かといって練習をせずに先生に披露する訳にもいかない。

一度、そういうやり方もあるのかも、と思い、ほったらかしで習い事に行かせてみた。
「自分で練習の大切さに気付くまでは、ほっておこう」
痛い目を見て、自分から練習に取り組んでほしい、という思惑があったから。

でも、芦田愛菜ちゃんじゃない限り、普通の5歳児が自ら「そうだ、練習をしよう!」とはならないことを思い知った。

もしかしたら、私の我慢が足りなかったのかもしれない。本当に1年くらいほっておいたら、もしかしたら・・・。

いやー、ないわ。

ない、ない、50年待っても多分ない。

大人だって、自らコツコツ取り組むことは難しいものだ。

実は、この報酬を与えることに、若干の後ろめたさがあった。

「お金で釣るのは、悪いこと」という感覚を持っていたから、若干の躊躇があった。でも、自分の価値観へのチャレンジだとも思って、やってみることにした。結果、良かったと思う。

実際に、数か月間実践してみてよかったことが3つある。

1.練習に前向きになった
2.提案してくるようになった
3.お金の使い方を学べている

1.明らかに練習に前向きになった。そもそも以前の娘は、練習=嫌 という思い込みをしていたように思う。お金をもらえるために積極的に取り組んだ結果、自分でも「うまくなった」と言うほど、目に見えて上達した。上達が実感できると、能動的に取り組むようになることがわかった。

2.〇〇するから10円くれる?などの提案をしてくるようになった。
お金にがめつい!という訳ではなくて、どちらかというとゲーム感覚に近いのかも。こうすれば、もしかしてお金が貰えるのかな?と、自分で考える姿はいいなと思う。

3.金銭感覚を学べている。まだまだ、お金の感覚がわかっていないところがあるが、スーパーに行くときも自分のお財布を持っていきたがり、「〇〇ちゃんのお金で買う」と言って、買い物をしたがるようになった。お金を所持したことで、実際にお買い物を体験できるのは良かったと思う。

5歳児にお金を稼がせること。
まだまだはじめて数か月だけど、今のところ、やってみてよかったと思えている。



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