日本赤軍! 世界を疾走した群像 (重信 房子 他)
たまたま、いつも行っている図書館の新着図書の棚で目についたので借りてみました。
赤軍派、連合赤軍、日本赤軍・・・と並べられてもその思想信条等について興味を抱いたことはありません。ただ、赤軍派による「日航機よど号ハイジャック」や連合赤軍が起こした「あさま山荘事件」については、私は当時まだ小学生でしたが、テレビ中継等の映像も含めて記憶には強く残っています。
本書は、60年代・70年代、日本および世界の社会において特異な活動体であったグループの主要人物をとりあげ、彼らとの書簡のやりとりやインタビューを取りまとめたものです。インタビュアーの小嵐九八郎氏も当時の活動家のひとりでした。
以下に、それらのインタビューの中から、いろいろな意味で私の興味を惹いた部分をいくつか書き留めておきます。
まずは、「ハイジャック」について、元赤軍派議長塩見孝也氏の述懐です。
次は、元日本赤軍リーダー重信房子氏の語る「日本赤軍の活動からみた教訓」。
個々の単語の意味するところは私がイメージするものと異なるのかもしれませんし、使われている単語も必ずしも共感を抱くものではありませんが、変革への姿勢という点では首肯できるところを含んだコメントだと思います。
そして、日本赤軍にも所属していた足立正生氏による「アラブにおける民族主義と国際主義」の位置づけについてのくだり。
最後に、再び塩見孝也氏からの「今の若者へのメッセージ」。
生きた時代や思想は異なります。また、実際に執られた行動も私にとって理解できるものではありませんが、今まで近づかなかったものにも触れてみると、改めて「相似と相違」という観点からものごとを考えることができますね。
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