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カラー版 ブッダの旅 (丸山 勇)

(注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)

 いつも利用している図書館の新書の棚を眺めていて目についたので手に取ってみました。

 少し前に同じ岩波新書の「玄奘三蔵」を読んだところだったので、彼の足跡と重なるインド国内の仏教遺跡を紹介した内容に関心を持ったというわけです。

 本書は、多くの写真とともに本家本元のブッダの布教・伝道活動の旅程を辿ったものですが、巻末には解説として「ゴータマ・ブッダ ― その人と思想」をいうタイトルで、仏教学者で東京大学名誉教授前田專學氏による仏教誕生の概要が紹介されています。

 そういう点では、初心者向けブッダ入門でもあり、私のような無学者にとっては有益な本であるはずなのですが、正直なところ、ブッダの生涯の旅路に沿って史跡や風景の写真を眺めるだけで終わってしまいました。

 それでも、私の無知故の気づきですが、今のインドに残るブッダ所縁の仏教遺構はほとんど廃墟のような佇まいになってしまっているんですね。
 もちろんブッダガヤの大菩提寺やナーランダ僧院のように世界遺産として有名な史跡もありますが・・・

 ともかく、せっかくの本書を有益なものにできなかったのは、私の基本的な知識不足によるものであり、何とも情けない限りです。
 また、改めて、仏教やブッダに係る概説書を読んでみましょう。
 ただ、私の今の知識レベルだと、まずは子供向けの「仏教説話集」あたりから始めるのがいいかもしません・・・。



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