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拝金 (堀江 貴文)

 ツイッターでとても評判がよかったので読んでみました。
 が、私にとっては、いままで読んだ本の中でも際立って・・・なものでした。

(p62より引用) 金持ちとは何か-。欲しいものがたくさんあり過ぎるから、とりあえず金を稼いだ人のことだ。

 このフレーズは、「欲しいものは金で買える」との考え方がベースにありますし、

(p145より引用) 目の前にニンジンをぶら下げれば、人間は限界まで働く。

 このくだりも、文脈からは「ニンジン=金」。「人は金で動く」という思想です。

 本書のあとがきにはこうあります。

(p269より引用) 実際、この小説は従来になかった新しい手法を取り入れているし、それが今後、新たなスタンダードになるかもしれない。そういう仕掛けも裏面でたくさんしておいた。

が、私は、何一つその仕掛けには気付きませんでした。
 読んで後悔した本は初めてです。



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