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たった2つの質問だけ! いちばんシンプルな問題解決の方法 (諏訪 良武)

 かなり以前に、お付き合いのある会社の方からいただいていた本です。
 テーマは「問題解決の方法」

 著者のメッセージは本の帯にシンプルに書かれています。
 「「タテの質問」で掘り下げて本当の問題を見つけ出し、さらに「ヨコの質問」で問題の全体像を把握すれば、どんな問題も解決できてしまう」

 まず、「はじめに」の章で著者はこう切り出します。

(p iv) 問題を解決できない理由は、2つあります。
①本当の問題を見つけていないのに、解決策を作成してしまった
②問題の全体像を把握できないままに、解決策を作成してしまった
①・・・は、思い込みなどで、問題の本質をちゃんと見ず、解決策を作ってしまうことです。・・・
②・・・は、問題を引き起こしているすべての原因を把握せずに、一部の原因だけしか見ず、すべてが解決できると思ってしまうことによる失敗です。

 この2つの理由に対応した解決方法が、著者の主張する「タテ×ヨコの問題解決法」です。

(p xi) 「タテの質問」とは、『その原因を1つあげてください。』
「ヨコの質問」とは、『その原因(それらの原因)が解決できると、この問題はすべて解決できますか?』
 ごく簡単に言えば、「タテの質問」で問題を掘り下げます。そして「ヨコの質問」で問題の全体像を描くのです。

 この「問題解決手法」は一人での思考にも適用できますが、幅広い分野から集まった数人で議論しながら進めると、さらに効果的になります。

(p118より引用) 問題を分析し、解決する価値のある「本当の問題」を探すためには、「問題の全体像を把握する」ことが不可欠です。・・・
 問題を分析していくにあたっては、「問題を議論するメンバー」を次の2つのことを考えて人選すべきです。
①全体像を描ききる情報を持ったメンバー
②かつ、解決策を実行できるメンバー

 この2点はとても重要ですね。真の問題の掘り起こしには、異なった立場からの指摘が有効ですし、実行メンバーは検討時点から巻き込んでおくことも大事なことです。
 いくら素晴らしい「問題発見手法」で解決策が明らかになったとしても、それが実行され問題が解消されなくては何の意味もありません。



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