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これでいくほかないのよ (片岡 義男)

(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)

 近所の図書館に行ったとき、新着書の棚で見つけた本です。

 片岡義男さんと言えば、私ぐらいの年代の者にとっては「スローなブギにしてくれ」「メイン・テーマ」といった作品の名前がサッと頭に浮かびます。
 とはいえ、ちょっと自分でも意外なのですが、雑誌のエッセイ等でなく一冊の片岡さんの著作を読むのは初めてかもしれません。

 短編小説集なので引用しての紹介は控えますが、これが「片岡ワールド」なんでしょうね。

 お歳を話題にするべきではないのだと思いますが、1939年生まれとのことなので齢80を越えて、それでいてこういったテイストの作品を生み出し続けているとは正直驚きを禁じえません。
 モチーフの斬新さとシーンの切り取り方の鋭さは、なるほど確かに “お見事” といった印象ですね。



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