パンチ力の源は何か?(続き)


前回から大分間が空いたので、どういうモチベーションで書いていたのか忘れてしまいましたが、
続きを。

前回はパンチ力の源には①「前鋸筋」と②「ハムストリングス上部」の2箇所あり、1つ目の前鋸筋の話をしました。

今回は②「ハムストリングス上部」の話をしてみたいと思います。

まずハムストリングスの話をする前に。。
ボクシングをする時、みなさんは脚のどこに力を入れているでしょうか。
多くの方にありがちなのですが、前もも(大腿四頭筋)に力を入れて踏ん張っています。
意識をしていなくとも自然に入ってしまっています。

前ももに力を入れるとどーなのか?
大きく2つのデメリットがあります。
1つ目、前ももはブレーキを入れる筋肉であり、前へ出る推進力が失われます。
2つ目、体幹との繋ぎ連動性が失われ、パンチに脚の力が伝わらなくなります。

本当に多くの方が前ももに力を入れすぎてしまっています。
そのために脚を使いながらパンチを打つことができず、手打ちのパンチを打ってしまっています。

では、本題のハムストリングス上部の重要性について話していきます。

まずハムストリングス上部に力入れるメリットは大きく2つあります。
1つ目、前へ出る推進力が生まれ、踏み込みが早くなり、またパンチ力も上がる。
2つ目、内もも(内転筋)にスイッチが入り、内転筋は大腰筋(股関節からみぞおちにかけて伸びるインナーマッスルであり、上下肢を繋ぐ最重要な筋肉)と繋がっているため、脚の力が体幹部にダイレクトに繋がる。
前もものパターンと真逆の効果があります。

次に、どうやったらハムストリングス上部にスイッチを入れるのか。

簡単なポイントを1つ挙げるとすれば、「軸を①かかと②ハムストリングス上部③みぞおち奥(背骨の少しだけ前)で繋ぐ」です。

多くの方は上記よりもっと前に重心・軸を置いているのではないでしょうか。
つま先ステップを意識しすぎて、膝、前ももに荷重されていませんか?

日本人ボクサーの多くはつま先ステップを教え込まれ、上下肢の繋ぎが悪く、バランスの悪いステップを踏んでいます。これはトレーナーの古い価値観が多大な影響を与えていると思います。何となくつま先ステップの方が速く動けるというイメージがあるのでしょう。

これについては色々言いたいことはあるのですが、主旨から外れてきているので、別の機会にまとめてみます。

何にしてもハムストリングス上部にスイッチを入れるためには、「かかと」から「みぞおち」にかけて軸を作ることが大事です。

最後に前回も挙げたサウル・アルバレスのスパーリング動画をもう一度

https://www.youtube.com/watch?v=mgj4P3B1ahg&t=58s


次に何を書くかはちゃんと決めていないですが、
僕の一番好きなボクサーである「ワシル・ロマチェンコ」について書いてみたい。

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