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スタートアップスタジオ式 リーンキャンパスの書き方 前編:①〜④

こんちわ、@norinux です。

スタートアップスタジオでは、新しい事業アイデアを考えてきてもらうときに、リーンキャンバスをよく使う。

リーンキャンバスを初めて聞いた人は、とてもわかりやすく説明している記事が無数にあるのでぜひ読んでみて。

ここでは、スタートアップスタジオとしてプレシードで投資判断するために見ている重要なポイントをいくつか伝えたい。

①課題

ここでのポイントは「課題が【本当の課題】として設定されているか」である。

よくあるケースは、◯◯したいという欲求を記載してしまうこと。それが、目的なのか、課題なのかを一考した方が良い。

例えば、課題が「効率的にスケジュール調整したい」とか書きがち。しかししたいのは課題じゃなくて、「スケジュール調整が効率的にできない」が本来の課題。はたまた、もっと課題を深堀りしにいったら、スケジュールの調整の自体が課題なのではなく、「10人以上のスケジュール調整」とか、「忙しい人とのスケジュール調整」とかが本当の課題なのかもしれない。

 NG:効率的にスケジュールを調整したい
 OK:複数人でスケジュールを調整するのに、時間がかかってしまいすぐに日程調整ができない。

なんの課題にフォーカスするかによって事業アイデア全体に影響あるので、。課題の設定は重要である。

②顧客セグメント

「ああ、その人はこのサービスを使っているわ!!」が想像できるくらい具体性があるか?がポイント

上記の課題の例でいえば、「男性」と書くのが一番意味がない。欲しい情報としては、対象となるような人が、どんな学校や仕事、暮らしかとか、趣味趣向、行動の特徴など記載した方が良い。

 NG:大学生、関西在住、男性
 OK:活動的で意識が高い、複数のコミュニティ(サークルに所属)
 基本毎日予定が埋まっている、SNSを複数活用している

可能であればアーリーアダプタとして明確に、こういう人は課題感が高くこのサービスがあれば絶対に利用すると言えるところまで絞り込まれてるとベストだ。

③独自の価値提案

ここでのポイントは「ユニークな価値を提供できているか」である。

この独自性というのは、顧客セグメントが課題を解決するために行っている代替え手段の中にはないユニークな価値だ。「効率的にスケジュール調整できる」とかだと既存のスケジュール調整サービスや、Googleカレンダーでいいじゃんって言われてしまう。それでは独自性がない。

 NG:スケジュールが簡単に調整できる
 OK:100人のスケジュール調整が1秒で終わる

どんなにニッチに思えてもいいので、このアイデアでしか得られない価値を設定することが肝。既存のサービスを模倣して、フォロワーとしてスモールビジネスになってしまうのはスタートアップとは言えない。

④ソリューション

「課題を解決する手段」と「独自の価値の手段」があるかどうかがここでのポイントだ。

どのような方法で、独自の価値を提供しつつ課題を解決するのかが知りたい。「iPhone/Androidのネイティブアプリ」だけを提示されることがあるが、これだとなんの説明にもなっていない。

 NG:iPhone/Androidのネイティブアプリ、ログイン、友達追加、カレンダー連携
 OK:各ユーザーがカレンダーアプリと連動することによって、参加者全員の空き時間に対して、AIにより自動的に3つまで候補日の予定を自動で登録することができる。

サービスを提供する上で、わざわざ書くほどでもない当たり前で想像に易いことは書かなくても良い。その手段なら、課題も解決できて、独自の価値が実現できるなという納得させてほしい。

上記以降の、⑤〜⑨について
正直、①課題〜④ソリューションの4つの項目に説得力がなければ、それ以降の項目を埋めても意味がない。無駄だ。なので、まずはしっかり課題から顧客節グメント、独自の価値、ソリューションを整えて来てほしい。

⑤〜⑨は、次の記事(スタートアップスタジオ式 リーンキャンバスの書き方 後編:⑤〜⑨)読んでみてね!

じゃ!


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