ナイショね
山にいっぱい蜜柑がなっている
そんな街に行って来た
暖かい場所だから紅葉もまだもう少し
空は曇り空
駅までの帰り道、歩いていると
そこここで蜜柑が売っていた
売り切り終了、いつもは朝しか開いていない蜜柑農家さんのお店が夕方に開いている
珍しい
これは買うしかない
一袋200円
おばさんが「買って行く?」と店先から声を掛けて来る
欲しい、欲しい、欲しい
でも小銭は175円しかない
あとは万札
私はおばさんに小銭はこれだけ…あとは万札と見せる
おばさんは万札ではお釣りがないという…
ううん、我慢するか…
と思ったら、
「ナイショね」
とおばさんは私の小銭を受け取り、蜜柑を一袋くれる
やったぁ~これだけでも来た甲斐があったと思ってしまう私の浅ましさ
本当は大自然の神の話を聞きに来たのが、この街に来た目的
ちょっとばかりのお得感、これも私へのご褒美なのか…
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