暖かく風の強い日

外に出たらあたたかい
そう言えば夜中に寝汗をかいていた
わたしの身体がおかしなことはない
気候がへん

今日は十日に一度
神様に会いに行く日
でも昨日から全く気力が出ない
どうしよう困ったな

それでも家を飛び出した
電車に乗る
空を見上げる気力もない

それでもふっと窓をみる
青空が薄い薄い水色だ

外に出て
こんな風に青空を見つめるのは久しぶり

富士山にも雲がかかり頭が隠れ
でも見る場所が違うと
きれいに見えてくる

わたしの人生もそんな風になるのかな
少しずつ少しずつ変わればいい

母のいない十日に一度
気づけばもう一年が経つ

また今日も根府川の海は朝陽を浴びて輝いている
海も濃紺
水平線も見えている

大自然の親神は
小さな小さな人間によろこびを与えてくれる

今は小さなよろこびだけど
いつかは、いつかは
それが満足のいくものになりますように