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Photo by
hiyorimibiyori
天国と地獄
天国の食事に使う箸はとても長い
それはテーブルの向かい側に座っている人にご飯を食べさせるため
自分で食べるためには使わない
自分も向かい側の人に長い箸で食べさせてもらう
人にやさしさを与えるところ
穏やかであたたかいところ
地獄とはその逆で
自分のことしか考えない
阿鼻叫喚の世界
我勝手な
恐ろしい場
わたしは天国に行きたいはずなのに
実は地獄にいた
わたしは母を大切にしていただろうか
と考えると
母に自我ばかりを押しつけていた
こんな人間だったかと
かなしくて
かなしくて
かなしくて
なんで母が生きているうちに気付かなかったのか
後悔ばかりが現れてくる
今のわたしは地獄の住人
でも気づいたから変われる
母もこんなわたしを魂で見つめている
そんな時は思い出す
神のなさることは全て時にかなって美しい
ふと、この言葉が浮かんでくる
地獄から救ってくれる
後悔はなかなか消えない
でも「神のなさることは時にかなって美しい」
母の旅立ちも時にかなっていたのだろう
美しかった
胸の痛みをこらえつつ
そう思うしかないとあきらめる
お前の進む道はあっちだと
示される
こっちの道は地獄へ一目散
自分を変える
自分を変える
神は道を示される
わたしも思いを変えないと
母につながり天国へ
ゆっくりと
ゆっくりと
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