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思えば遠くへきたもんだ

海のそばで寝起きすること、海辺でご飯を食べること。考えてみたら、やりたいことはこれだけで、なのに突き動かされてここまできたんだなぁ、と思う。

旅仲間たちとの予定が折り合わず、今年の沖縄計画は見送りとなった。けれど、私の心は変わらず沖縄へ向いていた。だったら、ひとりで行ったらいい。

来ちゃった。最高か。

海まで数十歩の距離は、ちょっとひるむくらい大きく波の音が響いてくる。テレビも音楽もなくていい。起きててもいいし、本を読んでごろごろして、眠たければ寝ててもいい。自宅で過ごす休日とかわらないけれど、日差しが強くて、なにもかも色がくっきりときれいで、深刻に物事を考えられないせいか、心によけいな重みがかからない。

ひとりの時間が好きなのではなく、ひとりの時間も、好きなのだ。いつだって、きれいな景色をみたら、だれかと共有したいと思うし、美味しいものを食べたら、あのひとに食べさせたいなと思う。

初めてのひとり旅、自分の興味が湧くところにだけ行こうと思い、今日は博物館に4時間いた後、早めに帰ってじっくり日暮れを見届けた。明日は体調と気分で行き先を変えよう。

ここは、動くのが億劫になるくらい平和で居心地がいい。けれど、暮らしたいとは違うみたいだ。たまに訪れるからこそ好きな場所。

雑多で、とにかく人が多すぎて、優しさも意地悪もありふれている、清濁合わせ呑んだ都会で過ごす方が、いまは性に合っている。

#日記 #エッセイ #ひとり旅 #海

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