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第66回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む

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【第66回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む】序

【第66回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む】序

先日、第66回岸田國士戯曲賞の最終候補作が発表されました。昨年に引き続き、候補作を読んでいきたいと思います(あくまで白水社が公開してくれることが前提ですが)。

ちなみに昨年の記事は↓

柳美里さん、1年で選考委員を降りることになってしまいましたねぇ…。今回は平田オリザさんの名前もなく、岩松了さん、岡田利規さん、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、野田秀樹さん、矢内原美邦さんの5名で2月28日に選考

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【第66回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む】その1

【第66回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む】その1

22日17時より例年通り、最終候補作が公開されるということですが、それに先立って既に読んだ作品について投稿したいと思います。
まずは笠木泉さんの『モスクワの海』から。

候補者について笠木泉[かさぎ・いづみ]
1976年生まれ。福島県出身。日本女子大学人間社会学部文化学科卒業。スヌーヌー主宰、劇作家、演出家、俳優。初の最終候補。

候補作について昨年12月、スヌーヌーの第2回公演として下北沢・ニュ

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【第66回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む】その2

【第66回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む】その2

2作目は瀬戸山美咲さんの『彼女を笑う人がいても』。「悲劇喜劇」1月号に掲載。

候補者について瀬戸山美咲[せとやま・みさき]
1977年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業。ミナモザ主宰、劇作家、演出家。
『彼らの敵』(2014年)、『埒もなく汚れなく』(2017年)、『わたし、と戦争』(2019年)に続いて4度目の最終候補。

候補作について昨年12月、世田谷パブリックシアターにて栗山

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