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【マイペースなオーストラリア留学】自分の道を自分のペースで歩いていく


私は終わりの見えない道をひたすら歩いていました。
時折小道があり、そっちに興味が惹かれながらも、周囲の人と同じペースでまっすぐ進もうと必死でした。
そして私は、道の途中で疲れ果て、たまらずに休憩をとってみました。
すると、一度座ってしまった場所から立ち上がれない状況に陥りました。

自分の気持ちや考えに蓋をして、
どうにかこうにかごまかし、
周りと同じように歩いていこう、
と必死だった私は、自分が疲れていることにも気づきませんでした。
歩んだ道を振り返って休憩をしようと思った時には、もう遅かったのです。

これは大学4年生だった頃の一年前の私が、就活と留学の狭間で葛藤し、自分を見失い、頑張りたいのに頑張れない苦しい時間を過ごした物語です。


私は昔から、いわゆる優等生タイプの子供でした。
先生の言うことには「はい」と返事するのが基本で、言われたことはきちっとやり、良くも悪くも枠の中に綺麗にはまった生徒でした。
なんとなく、枠からはみだしちゃいけないという固定観念にとらわれて生きてきました。
高校入試の時も大学入試の時も、枠の中にはまろうとして自分の選択肢を狭めてしまいました。

そして、大学3年生の秋、就職活動を始めたときもそうでした。
もともと英語の勉強を頑張っていて、かつ留学に興味があった私は、本来ならばその時期アメリカの大学に交換留学に行く予定でした。しかしコロナ禍で渡航はかなわず。
志半ば、悶々とした気持ちのまま就職活動を始めました。みんな頑張っているんだし私も頑張らなきゃ、折り合いつけなきゃ、という中途半端な気持ちのまま。
みんながまっすぐ進んでいるんだから、私だけ小道に入っていくなんてダメだよね!て思っていました。


そして、やりたいことはなにかなと考え、面白そうなものに応募して面接を受けるという日々を過ごしました。
しかし、依然として留学に行きたいという気持ちは変わらず。
応募する企業の志望動機を考えられず、もちろん結果がついてくるはずもなく、もはや何のために就職活動をしているのかもわからなくなり、つらいだけの日々を過ごしました。


そして、前述した通り、ちょっと休みたいと思って中断したところ、思ったより心が疲弊していることに気づきました。

寝れない。
何もやる気が起きない。
自分の知らないうちに一日が終わる。
何かあったわけでもないのに泣いてしまう。
楽しみだったことがそうじゃなくなった。

このままじゃ荒んでいく一方だと、一人暮らししていた家を出て家族のもとに帰っても、そんな毎日が続きました。

ここまでくると、みんなと同じように就活ができない自分を責めるようになっていました。
「みんな進んでいるのに私だけ休憩しているなんて、私だけ違う方向に進みたいだなんて、私はなんてダメなやつなんだ」と本気で思っていました。


ただ、ありがたかったのは、家族と友達が無条件に受け止めてくれたことでした。
特に家族は、物理的にも心理的にも一番近い所にいて色々思うことがあったと思いますが、何も言わずに見守ってくれていました。

心のバランスが整い、少し周りを見渡せるようになったことから、思った以上にたくさんの人が私の気持ちを後押ししてくれていることにも気づきました。
バイト先のオーナーさんや同僚の方々、学校のゼミの先生、先輩、後輩、友達のお母さんお父さん。
本当にたくさんの人が私のことを応援しようとしてくれました。


そこから、ささっと留学を決めて、とんとん拍子で進んだかといえばそうではありません。笑
留学に行くと決めるまでたくさんの人に意見をもらいました。
行くと決めてからも、留学先で何をするのか、将来何をするのか、何が自分のためになると思うか、たくさんたくさん悩みました。
多分、そんな悩まんくても、、、て思われるくらい悩みました。

結局、詳細が決まって手続きを始めようとなったのは、今年の6月でした。
やっと決まった自分の道。単純計算でまるまる一年、悩み続け考え続けたことになります。

7月の後半から留学に来て、もうすぐ4ヶ月が経とうとしています。
来てからは来てからで悩みは尽きず、さらに当初計画していた予定がずれて、焦りや不安と闘う日々です。それでも、後悔はしていません。
涙を流す日もありますが、帰りたいと思ったことは一度もありません。

今ならわかります。
小道にそれることも休憩することも、ダメなんてことはなくて、自分にとって必要なことならば何ら問題ないこと。
たとえ一度立ち止まったとしても、もう一度歩き出したいと思える日が来ること。
周りの人と同じペースで同じように歩いていく必要はないこと。
大切なことは、自分の道を自分のペースで歩くということ。
自分の決断を応援してくれる人はたくさんいるということ。


これから先、みんなと違う道に興味を惹かれたり、立ち止まりたいと思うことがあったとしても、きっと私は自分を信じて自分の道を選べる気がします。

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